法廷

リーガルV 第2話 ジョーカーの本領発揮!

リーガルV、第2話も面白かったですねぇ〜!

視聴率も18%を超え、今期ドラマでは一番人気となっていますね。音声配信では、「下町ロケット」の配信をしていますが、今期は特にこの2作は目が離せません!!

「下町ロケット」は、敵対する大企業の「ジョーカーゲーム」が描かれていますが、「リーガルV」は、「ジョーカーゲーム」ではなく、「ジョーカー」の自由で捉われない生き方を描いています。

第2話は、今流行りの「パワハラ」がテーマとなった訴訟が展開されました。詳しい内容はここで言うつもりはありません。注目すべきは、小鳥遊翔子というジョーカーっぷりです。

弁護士資格がないと、弁護活動はしてはならないそうです。そして、弁護士では、できないこともあります。しかし、小鳥遊翔子は、そのルールを逆手にとって、弁護士だったら資格剥奪になるようなことも、「私、弁護士じゃないので」と、平気でルール違反を起こします。弁護士ではないから、ルール違反にはならないのですが。

弁護士ドラマは、大抵は主人公側が正義で描かれます。なぜなら、主人公側の視点で描かれるからです。しかし、物事はそんなに単純ではありません。一方が完全な正義、一方が完全な悪、ということはありえません。どちらにも正義はあり、悪になり得るところはあります。

弁護士である以上、依頼人の依頼が「正義」であり、その正義を脅かすものは、「悪」な訳です。しかし、それは逆の立場も同じです。そして、「悪」の部分の方が強い依頼人を弁護する場合は、弁護士の良心は揺れるものです。訴訟に勝たないにしても、負けを認めて情状酌量に持ち込むとか、やるべきことは色々ありますが、「ジョーカー」は、目先の善や悪に捉われないので、ちょっとくらいマイナス要素があったからって気にしません。それは、人は善も悪も併せ持ち、どちらも、場合によってどちらにもなりうることをわかっているからです。

だからこそ、「ジョーカー」が見ているのは「事実」という一点のみです。そこにどんな「真実」があっても、「真実」なんて、時と場合、立場によって見え方は変わります。しかし、一点の「事実」は動きようがありません。だから、その「事実」を元に、「真実」を作り上げてしまうのです。

「ジョーカー」は、「何物にも捉われない存在」です。それがまさに、「弁護士じゃないからできること」を実行することに繋がります。

善と悪、光と闇に捉われず、嘲笑う事ができる「ジョーカー」は、ある意味「人間を超える」とも言えるかもしれません。常識に捉われない考え方や認識が「人間離れ」しているところがあるので、行き過ぎると、理解も共感もできないところが出てきます。

そこで重要なのは「感情」「不完全さ」です。

小鳥遊翔子は、鉄道マニアで欲深で、お金も大好きです。そういう「人間らしさ」があるからこそ、身近に感じられる部分があり、理解や共感から、憧れも抱くような存在となります。そのバランスが、この作品を面白くしている要素だとも言えますね。

小鳥遊翔子の考え方や行動は、私たちの身の回りで起きているパワハラや「ジョーカーゲーム」など、打開するヒントが大いに隠されています。今後も、コラムとして取り上げて行こうと思いますので、何か参考になればと思います。

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