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【前編】英語を学習するのではなく、英語で学習することの難しさ(中学生編)

海外生活2年目(1年目はNZ)の長男(中学1年)がセブ島のインターナショナルスクールのYear8へ入学。

学校生活スタートで苦労したことについて書いてみます。


【教科書の英文が難しい!】

まず、持ち帰った教科書を見て愕然としました。

本気で教科書の英語が難しい。

歴史の教科書なんて何が書いてあるのかさっぱり!(それは私の英語力が無いせいもあるのですが)

語学学校の英語レベルが、intermediateだとかupper-intermediateだとか、そういうレベルだったとしてもこれは読めるレベルでは無いんじゃないの??

Upper-Intermediateレベルが専門学校進学レベルとか、それって入学してからめっちゃ苦労するレベルだよね!?中1レベルの英語の教科書、ローマ時代の建築方法がどーたらとかそんなの読める?読めないよね???いや、読めるの?読めちゃうの??Upper-Intermediateレベルなら読めちゃうのこれが???

進学「は」出来るけど、あとは頑張ってね!!みたいなことなんじゃないの?

と最初思いました。

(いやいや、私はもーまったくそのレベルに無いので想像でしかなく「もちろんそのレベルなら読めるよ」ならごめんなさい!!)


しかしさすがにその程度は想定内だったので「これから大変だな」と思う程度でした。

が、授業が進んでいくにつれ「やばいやばいやばい」という気持ちが増しました。

語学学校でただ英語を学んでいたときとは悩みの対象が全く違う!!


【1学期がスタート★英語以前の問題にぶち当たる】

1学期は学校(&フィリピン)の仕組みや風習?を理解することに必死でした。

長男から聞く授業内容にも(あまりいい意味では無く)驚くことが多くて「フィリピンの学校ってこんな感じ?それとも他の学校は違うの??」など疑問を抱きつつ。

そしてよく分からないけれど何かのイベントがあったりしてその前は授業がほとんど無かったり…そして気が付けばテスト期間へ突入していました。


実際には学校から貰っていたカレンダーの見方さえ(独特な呼び名が多くて)よく分からなくて、テスト期間へ突入していることにさえなかなか気付けなかったくらいでした。もちろん長男も分かっていなかったからです。


【初めてのテスト勉強で挫折】

テスト勉強をしようにも、まずは教科書に書かれてある文章を理解することに時間を費やしました。

「教科書の英語が分からない」

で一旦学習が止まるわけです。

そうです。スタート地点にさえ立てない。。。


いやいや、それ以前に「テスト範囲が分からない」というのもありました。

何しろ先生はフィリピン人・・・日本人の先生のきめ細やかさを求めてはいけません。(ここにいるとどれだけ日本の先生がきめ細やだったのかを思い知ります。)

ある先生がいつの間にかホワイトボードにテスト範囲を書く、でも次の授業で来た先生がそれを特に断りもなく消したりするわけです。

だからそれを見逃していたらもう範囲は分からないまま(苦笑

「授業でやったところが範囲なのでは?」

と思いますよね?

日本だったらそうなのかもしれません。私も最初はそう思って長男を問いただしました。

しかしどうやら、長男の学校に限っては必ずしもそうではありませんでした。(先生にもよります)

それに学校の流れがイマイチ把握できていない長男は最初のうち「テスト範囲をホワイトボードに書くだけ。しかもそれはすぐ消されるかも(またはすでに消されているかも)しれない。」ということになかなか気付かないわけです。

長男を通してのみ学校の様子を知る私ももちろん分かりませんでした。

ここでも、中学生と小学生の違いは出てきます。小学生ならもう少し先生とのやり取りがあるので分かることも増えますが、中学生ってそこまで親は関係ありませんよね。出しゃばらない限り(苦笑


初めてのテスト勉強は勉強という勉強にはならず

「やれるだけのことをやろう」

という感じでした。


まず、歴史は分からなすぎて捨てました。

サイエンスはテストに出るらしい記憶したらよいところを記憶しました。

数学はイマイチテスト範囲が分からず、授業でやったっぽい目についたところだけを勉強しました。

英語は長男任せ。(英語の授業は簡単らしい)

ビジネスは歴史同様にどうしようも無かった・・・ただ、1学期のビジネスの先生はきちんと授業をしてくれていて、要点も教えてくれていたようで、長男が自分で調べたりもしつつ少しは勉強していました。

「マスマーケティングとニッチマーケティングって何?」

と長男に質問されたときは固まってしまいました(苦笑

知ってる言葉だけれど、説明できるほどは知らない!!ネットで調べて必死に説明しましたが、イマイチ分かってもらえなかった気がします。

もし「マスマーケティングとは何か」という問題が出たとして、私はそれに英語で回答出来ないなぁ。日本語でも怪しいのに(涙


【1学期のテストを終えての反省】

2週間のテスト週間が終わり、私と長男は

「2学期のテストはこんなことにならないように日々の復習を頑張ってみよう!」

「テストの範囲はしっかり把握しよう!先生にしつこくでも聞くべし」

と話し合いました。(話し合いというより命令レベル)

特に歴史と数学。この2教科は積み重ねればなんとかなる気がしたからです。

そして、今でもそうなのですが、

「テスト結果は返ってこない!!」

先生によってはテスト結果を一旦見せてくれて点数を教えてくれますが、その場で回収されてしまうので持ち帰りません。

また、先生によっては全くテスト結果を知らせてくれません。

受けたテスト、何点だったのか分からずに終わるとか、、、もうビックリ。


【英語で学ぶ大変さ】

英語で授業を受ける難しさ、というよりもその前に、その学校の様々なことを理解することに時間をかなり消費する、、、ことがまずは大変。

そしてその次に「英語で学ぶことの大変さ」がやってきます。

2学期になってやっとその地点に辿り着くことが出来ました。


語学学校では自分の英語レベルに合った教材を使いますが、学校の教科書は自分の英語レベルに全く合わせてはくれません。

思い返してみれば、日本の教科書だって学年が上がれば難しくなります。その難しく思える教科書を使って1年間学ぶことで、気が付けばその国語レベルに上がっているのだろうと思います。

ちなみに、英語の授業ももちろんあります。むしろそちらは簡単なようでした。1学期は特に私がフォローしたことはありませんでした。


母国語が英語では無い場合、何が大変かというと、「学びたいことを勉強する」手前に英文を理解する、という作業が入ることです。

当たり前のようなことですが、実際にその場になってみないと本当の大変さが分かりませんでした。

「読みたくもない、全く面白みも無い英語の文章を読む。しかもまぁまぁ膨大。そして内容をしっかり把握して、可能な限り記憶までしなければならない、それも英語で。」というストレスは半端無い。

もちろん何年も経って英文を英文のまま理解することが出来るようになればそういう苦労も減ってくるのだろうとは思いますが。

留学1年目、2年目ではなかなかそうはいきません。

「勉強を始める前に挫折」するんです。

勉強するだけでも子どもにとってハードルが高いのに、その手前の大きな壁をどうやって乗り越えればいいんでしょうか?

難しい単語の並ぶ英文を翻訳するのは、やる気だけではどうにもなりません。
それなりな日本語の知識も必要になります。

長男の日本語力は小学5年の冬止まりです。
翻訳アプリが示す日本語訳の意味が分からなかったりすることが当然のように出てきます。

そこにまた、中学生で留学することの大変さを感じました。


私は1学期のテストが終わって、これから続く2学期・3学期・4学期のテストを考えると憂鬱になりました。私自身が受けるわけでは無いのですが(笑

どうフォローすればいいんだろうか、どこまでフォローすればいいんだろうか、、、


【英語で学ぶために必要な力とは】

英語で学ぶこと、、、それは単語力。

どれだけの単語を知っているかなのだと思います。

語学学校で英語を学んでいるときにはそこまで必要無かった単語力。

しかしそれは積み重ねるしか無い。

知らない単語に出会ってそれをまた身に着けて、の繰り返し。

でも、、、学校のテストはそれを待ってはくれないのです。

そして、どこかの時点では、日本語に訳すことから脱却しなければついていけなくなる。
だって、教科書は日本語でも知らない単語のオンパレードだからです。


そして、それに加えて大変なこと。

中学生の思春期を乗り越えるのは普通に生活していても大変なのに!

ということです。


そしてまた、これは長男だけのお話。私は次男も連れて来ています。しかも次男は違う学校に通っています。これがまた全く違う!
学校が違えばここまで方針もやり方もイベントも違うの!?とビックリです。



長男の1学期のテストで挫折している同時期、私は次男のことでも頭を悩ませていました。次男は壮大な転校騒ぎとなるのですが、それはまた別のお話。。。


長男のお話はここから2学期へ。(後編へ続く)

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