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オーストラリア農業の先進性から学ぶ! 第27回 新規で農業事業を成功させるには?(その2:可視化し新規参入難易度を理解する)

新規で農業事業を始める、特にオーストラリアのような異国の地で事業を展開する場合、栽培作物~栽培場所・施設のリスクを最小限に抑え失敗しない事業モデルを事前に計画する必要があります。それには、「出口=販売」より、「入口=生産」に注力を注ぎ、リスクが最も低い生産工程を可視化し事業を構築するようにします。今回はオーストラリア(日本も含め、多くの国で共通する)での野菜生産事業を事例に考察していきましょう。

下の表は、野菜栽培の生産工程における新規参入難易度を表しています。要となるのは、A作物、B培地、C肥料、D栽培場所・施設の4項目で、各工程においてトータルリスク値の指標が低い項目を選択すると、最小限のリスクで新規事業を展開できると考えられます。

栽培作物とそのリスク評価

※リスク1=小、リスク2=中、リスク3=大 
※新規参入難易度(トータルリスク値)の計算方法は、①+②÷2

総合リスク評価

上記の表をもとに、新規参入のリスクを評価すると、最もリスクが少ないベストな新規参入の条件は以下の通りです:

  • A作物:葉物野菜

  • B培地:土耕

  • C肥料:化学肥料

  • D栽培場所・施設:ビニールハウス

結論

新規で農業事業を成功させるためには、リスクが最も低い生産工程を選択し、事前に計画することが重要です。特に、天候に左右されにくく、初期コストを抑えることができる生産方法を選択することで、ローリスク・ハイリターンの事業展開が可能となります。これらのポイントを参考にし、新規事業の成功を目指してください。

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