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読書感想『社内政治力』

著書名:『社内政治力』
著者:芦屋広太
発行:フォレスト出版


■どんな本?

「社内政治力」って言葉を聞くと、「くだらないー!私はそんな力を身につけなくても正しいやり方で自分の意見を通したい」と思う方、いると思います。
私もそうでしたし、正直、今でもこういった「社内政治」といった言葉を聞くと、多少、眉をひそめてしまいます。。。

ただ、私も管理職になって、自分がいかに正しい意見や企画を通したいと思っても、通せない、なんかの壁があることが多々ありました。

正直に言うと、「何を言ったか」というよりも「誰が言ったか」のほうが価値があったりするんだなー。と思うことが結構ありました。
そうすると、結局、成果が上がらなかったり、メンバーがせっかく時間を費やして考えた企画が通らなかったりすると、時間の無駄になってしまいます。
なので、私も割り切って、こういった社内政治や社内調整力、こういった力が必要なのだと意識して使うようにしています。

部下だけでなく、上司も懐柔しながら、関係各所のキーマンと接点をもって理解してもらいながら、社内を調整したのち、きちんと手順を踏んで企画を出せば、すんなり通る、そんなことが出てくるようになりました。

この本は、そういった意識を踏まえた社内の立ち回りに役立つ本です。
会社やチーム、部署の大小に関係なく、必要な知識だと思います。
自分の仕事が(ある程度)誰にも邪魔されずにしたい、しようと思うことができるようにするためには必要だと思いますので、興味ある方はぜひ。

■目次


まえがき ストレスなく働くための社内政治の研究
第1章 7つの社内政治と5つのダーク・マネジメント 社内政治家力
第2章 利害を見極め、パラーバランスを掌握する 社内調整力
第3章 戦える部下になるように思考を改造する 部下掌握力
第4章 やっかいな上司を丸め込み、時に失脚させる方法
第5章 情報が勝手に集まる社内ネットワークのつくり方 社内人脈力
第6章 権力者の向きをちょいと変えさせるコツ 権力操り力
第7章 社内世論を一変させる社外からの飛び道具 社外人脈力

■著者のプロフィール

芦屋広太(あしやこうた)
財閥系金融機関の情報技術部門と販売企画部門を兼務する部長。
マネジメント・コンサルタント、IT分野における国家試験対策の論文指導などコミュニケーション、
マネジメント、思考力を指導する教育コンサルタント、コーチとしても活躍。
教育・教材の企画開発、研修、講演、コンサルティングを手がける。
「ITpro」の「ひとつ上のヒューマンマネジメント」はミドルリーダー必読の超人気コラム。
雑誌記事やネット記事執筆は400以上。

■本の詳細


著書名:『社内政治力』
著者:芦屋広太
発行:フォレスト出版
発売日:2018/10/1
ページ数:168ページ

■良い口コミ

・「社内政治」というとダークな印象を与えますが、書かれている内容はどれも社会人として身につけておきたい大切なエッセンスばかりだと感じました。
30代位からの、これから会社の中で中核となってくる世代の方々にバイブルとして読まれることを薦めたい。
仕事はできるが出世出来ない人たち(管理職になりたく無い人たちは除く)は、やはりここに書かれているような政治が出来ない人だった様に思う。

・●社内調整がうまくいかないことが多いので参考になる事例を探してたところネットの書評に出てたので購入。
●政治力とタイトルにはありますがどちらかといいうと社内マネジメントのコツが書かれてます。
●ちょっとやり過ぎだろと突っ込みどころはありますが、こんなやり方もあるのかと読み物としては面白いと思います。
●社外人脈のところはなるほどなというアイデアがあってここは特に参考になります。

・社内の閉塞感の高まりを感じ、何とかしないといけないと思い、社内外の人に愚痴を言いながら、どうしたらいいかと考えていた時、仲の良い社外の知り合いに愚痴っていたら、「この本が参考になるかも」と教えてもらったのがこの本です。

■悪い口コミ

・筋書き通りにはいかない。

■まとめ

結局は、社内でも社外でも人との上手い繋がりが仕事の成果、自身の成長に繋げてくれるんだなーと感じた本です。
もちろん、意識しながら取り組まないと全く意味がないので、本を読んだだけでは成長するわけではありませんが、意識を少し変えるというのはできるんじゃないかと。

最後の「マネジメントのルール」といった付録も役に立ちそうでした。
内容に関連しそうな本として下記も参考になります。

興味ある方はぜひ。

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