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短編小説

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日常がテーマの短い小説をまとめています。
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#恋愛小説

【短編小説】線香花火

「線香花火しない?」 同じマンションの1階に住む彼から連絡があったのは、お風呂場で体をキ…

夏袋
4年前
18

【短編小説】『offlineの生活』

「久しぶり~、元気だった?」 「ああ、元気だよ。そっちは?」 「元気だけど退屈してるよ~。…

夏袋
4年前
7

【短編小説】はじめて見せた欲だった

「今日どうする?」 「うーんなんでもいいかなあ、外で食べてもいいし、なにか家で作ってもい…

夏袋
4年前
8

【短編小説】銀座線、浅草行き

「上野で飲んでるんだけど来れない?」 彼女からの連絡はいつも突然だ。決まった約束なんてし…

夏袋
4年前
12

【短編小説】最高の出会い

十二月の後半、目に見える眩しさを放っている渋谷は街全体が幸せを噛み締めている。 年末に向…

夏袋
4年前
6

【短編小説】変えたくないもの

二〇一九年十二月三一日 二三時五十分 あと十分で今年も終わる。年末のテレビ番組の出演者も…

夏袋
4年前
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【掌編小説】記憶の作品集

「こうやって全員が集まるのって久しぶりじゃない?」 「確か前に集まったのって卒業式の打ち上げだよね」 「えっ!高校生!?わか〜い!」 そうか卒業ぶりか。 以前集まったことが遠い昔のようなことに思えてくる。 高校の卒業と共に上京してから気づくと5年。重む家賃と食費を言い訳に、交通費を捻出できないと嘘をつき、長らく地元へは帰っていなかった。 しかし、社会人一年目のタイミングで親孝行ついでに顔を出してみると、ちょうど友人たちと帰省が重なった。 友人たちに会うのは久しぶりだっ

【短編小説】『選べたはずの未来』

 ひと目見て、彼女だと気づいた。 お昼時を過ぎた山手線内回り。 ドアの入り口に立ち、流れ…

夏袋
4年前
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