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ジャニーズブランド価値評価基準の変化

ジャニーズのブランド価値は日々変化を遂げ、ブランドの長期管理も今後求められるようになっている。

無形資産であるジャニーズブランドは、ジャニーズ事務所にとってとってもとっても重要なものである。


ブランド価値評価基準の変化について
世代を超えて愛されるブランドの長期管理について

今回はこの2点について考察していく。


ジャニーズブラン価値評価基準の変化


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過去

昔は、アイドルの評価に対して明確な数字を出すのは難しく視聴率などのアバウトなものでの評価が一般的になされていた。

現在も視聴率は重視されるもののひとつであるが、テレビ以外の広告媒体が増えたことや、録画機能によるリアルタイムでの視聴の低下などにより、

現在は「視聴率がすべて」という考え方は変化してきている。


現在

ファンクラブ会員数、YouTubeやSNSでの登録者数、フォロワー数により客観的に世間一般においての人気度が明確に分かるようになった。

これにより、ファン、企業それぞれに変化が生まれると考える。

ファン ⇒ 人気度が明確に分かるようになったことで「判官贔屓(ほうがんびいき)」の法則が働くのではないかと考える。

判官贔屓とは、弱い立場や負けている方を応援したいと思う気持ち、応援すること。

登録者数表示によって人気度が低いことが明確になると「自分が応援してあげよう」という気持ちをこれまで以上に引き起こしやすくなると考えられる。


企業 ⇒ 明確な数字で人気度を測ることができるため、広告を行うことによる経済効果を推測しやすくなる。

例えば、現在(2021年)Snow Man不二家のCMに出演しているが、10代から20代に絶大な支持を得ていることが様々な媒体の数字から分かる。

(YouTubeは登録者数110万人越え、ファンクラブ会員数40万人)

これだけの数字があることから、少なくともCMに起用することでファンクラブの会員はもちろん、他グループのファンである人、そしてファンの周りの一般の人たちへの効果も見込める。

数字で判断して人気があるグループにCMオファーを行うことが今後増えてくると考える。


未来

現在で数字による企業とのCM契約などの効果について考えを述べさせていただいたが、この先はより数字にこだわることが増えるのではないかと考えられる。

影響力が明確になればなるほど数字が重視され、総合的な判断がされなくなってしまうのではないかと考える。

登録者数、フォロワー数も大切だが、それ以上にファンとのつながりや共感性などが高いこと(エンゲージメント)が影響力に最もつながるので、単純な数だけでそのグループが判断されてしまわないよう心から願っている。



ジャニーズブランドの長期管理について

1960年代からジャニーズは60年間もの間そのブランド力を強め続けている。

コンサートにおいては親子席を設けるなど世代を超えて応援されている。

時代と共にジャニーズに求められるスキルは年々高くなっている。しかし現在は韓国アイドルが世界的に活躍するなど評価が高く、ジャニーズの価値が脅かされる危機であると感じている。

国内において、圧倒的なブランド力を誇っているジャニーズだったがこれからはグローバルな視点を持って進出することが求められると考える。

日本人は特に、海外(主にアメリカ)で評価されることに対して敏感である。

これは他人の目を気にして生きる日本人ならではの特有のことであるとも考えられるが、海外の評価を他国に比べて過剰に気にする傾向があるのは確かだと考える。

そして海外の評価は、日本での評価よりも「価値の高いもの」という錯覚を起こしやすい。

例えば、ランキングの中身が一緒で、「日本の映画ランキングBEST10」「海外で評価の高い日本の映画ランキングBEST10」があったとするなら、あなたは自然と「世界に評価されている方がすごい」と思ってしまうのではないだろうか。

このように、海外での評価を得ることは日本人にとって喜ばしいことであり、メディアが報道する際にも大きく取り上げられることが多い。なぜなら日本人なら誰もが海外に評価されることを誇りに思うからである。


つまり、今後日本でのブランド評価を上げるためにも海外への進出は必須であり、今後のブランド維持のためにも有効な方法であると考える。




2世代、3世代にもわたって支持されているところは、世代に関わらず愛されるキャラクターとの類似点があると感じた。

今後ハローキティの事例を取り上げ、ジャニーズのブラディングとの関係性を考察したい。


こちらも合わせて読んでいただければ幸いです!

https://note.com/johnnys_mashiro/n/n02f3c8d4f3e3

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