長寿化によるジャニーズの需要とその具体策を考えた
現在日本は超高齢化社会へ突入した。
高齢化がジャニーズと何の関係性があるのかと思うかもしれないが、ジャニーズの「需要」と大きな関係があると考えられる。
お年寄りがジャニーズを熱心に応援している図は今思い浮かべられないかもしれない。
だが、あと10年、20年すればそれもごく当たり前な光景になりうると僕は考える。
具体策についても考えたのでぜひ最後まで読んでみてください。
1.長寿化とジャニーズの関係
2.ジャニーズを認知している層の3分割化
3.シニア層をターゲットにする具体策
4.まとめ
1.長寿化とジャニーズの関係
長寿化により今までの価値観を変えていく必要がある。
現在、平均寿命が84歳となり今後さらに平均寿命が延びることが予想される。
皆さんの中で、「お年寄りの方々が好んで応援しているタレント」といえばどんな人を思い浮かべますか??
おそらく、多くの方が演歌歌手の方を思い浮かべたのではないでしょうか。
単純に60代半ば以上の方にとって演歌は現在のJ-popのように流行りだった音楽である。
しかし、お年寄りは演歌歌手が好きだという固定概念のせいで、今の40代、50代の人も「年を取れば、いずれ演歌好きになる」と我々は潜在的に思ってしまっているのではないだろうか。
演歌に全く馴染みがないにも関わらず、
今まで聞きなれた音楽から離れて突然演歌を好きになるというのは正直考えられない話である。
ジャニーズの創業は1962年であり、今から60年ほど前になる。
1965年の「第16回紅白歌合戦」に初代ジャニーズは初出場した。
社会現象を巻き起こすほど大人気だった少年隊、光GENJIが結成されたのは1980年代である。
今から40年前となり、当時10代から20代だった人は現在50代~60代に当たる。
つまり、現在の50~60代の方々は、人生の中で一度はジャニーズに触れたことのある可能性は高く、その存在を知っている人はほとんどであると考えられる。
ジャニーズに馴染みのある世代があと10年20年後にはお年寄りと呼ばれる世代になる。
これは注目すべき大きなことであると考える。
僕は、ジャニーズを認識している世代が増える一方であることに注目し、ジャニーズの需要が今後さらに高まると考えた。
2.ジャニーズを認知している層の3分割化
まず、現在のジャニーズの存在を知っている人を大きく3つに分けてみる。
現在ジャニーズのファン、
昔ファンだった人、
まだジャニーズのファンになったことがない人
マーケティングの第一人者である、コトラーによるとマーケティングは、顧客(ファン)との長い信頼関係を築くことが目指すべきものである。
ファンをつなぎとめるため、育てるためにはファンとの対話や交流などファンの観察をする必要がある。
長い信頼関係を築くということは必然的にファンの総人口数は大きくなり、簡単に離脱ない強いファンが生まれやすい。
現在ファンである方々との信頼関係を維持するのは最優先事項であるが、昔ファンだった人、そしてまだファンになったことのない人をジャニーズは取り込みやすい環境にあるのでそれについて考えたい。
3.シニア層をターゲットにする具体策
ジャニーズには現在シニア層をターゲットにしたグループはいない。
これからシニア層が増える時代において、ターゲットを多層化することはとても重要になってくると僕は考える。
V6やTOKIOなどはファンの年齢層が高いと言われているが、シニア世代のファンをターゲットとしているわけではない。
シニア層をターゲットにすべきと言うことは簡単なので、
具体的に、どんなことをすればシニア層をターゲットにしたグループにすることができるのかを考えた。
まず、シニア層をターゲットにするにあたって、シニア層が何に興味を持っているかを知る必要がある。(シニア層の中でも特に女性)
・健康
・運動
・美容
・美術、芸術
・ボランティア
株式会社マクロミルが行った「シニアの健康寿命に関する意識調査」において、興味関心のあるテーマについての女性の関心度の高い順で箇条書きにした。
(2020年2月7日~2月8日、全国の50歳から79歳の男女を対象に1236名にインターネットでの調査を行った結果)
シニア層をターゲットをするにあたって健康と運動が最も関心が高いことがわかる。
この需要を生かした戦略で大成功を収めているのが、「ポケモンGO」である。
ポケモンGOのターゲット
ポケモンGOはGPS機能を使用して行うゲームアプリで、世界中にユーザーを持つ。
2019年8月には10億ダウンロードを突破し、現在もなおその勢いを増している。
インターネット行動分析・ヴァリューズの「ポケモンGOの利用者調査」からリリース当初との年代別利用者(10代以下は除く)の割合を見ると、
現在ポケモンGOの利用者の4分の1以上は50代以上であることが分かる。
ポケモンGOのコンセプトは、「遊びながら運動不足の解消」であり、シニア世代が最も注目する健康と運動を取り入れている。
シニア世代はアプリでゲームをしないのではないかという意見を覆す結果となった。
ジャニーズ シニア層をターゲットに
ジャニーズがシニア層をターゲットするにあたっても、「健康と運動」はキーワードとなる。
ここからは僕が考える具体策であり、現実的に可能かどうか、いろいろな諸事情の関係で難しいことは重々承知であるが書かせていただきたい。
「こんな策を考える人もいるんだ」ぐらいの気持ちでご覧いただければ幸いです。
具体策はこちら、
「一緒に踊って運動不足解消ができる番組をTV放映、YouTubeなどで配信」
することである。
ジャニーズが簡単なダンスを運動不足の解消になるように一緒に踊るという番組をつくることにより、
・運動不足の人が注目する(運動不足だと感じている人は多い)
・テレビをよく見るシニア層には効果的
・番組をみることでファンになる
・シニア層と孫のコミュニケーションのきっかけになる
運動が満足にできている人は、現在少なく、コロナ禍の影響で家でできる運動に注目が集まっている。
50-60代のテレビ視聴時間は、総務省の統計によると一日平均252分であり、時間に直すと、4時間以上である。
テレビ視聴の時間が長いシニア層にとってテレビでの放映は需要があると考える。
もちろん、番組を見ることでファンになる人も多く、孫と一緒に応援するという方も多く出てくると考えられる。
音楽に合わせてダンスができる番組や動画はたくさんあるが、ジャニーズがそれを行うことの話題性は高く、ファンや世間一般のニーズにマッチしていると考える。
ジャニーズの音楽で行うことができれば、他の歌も聞いてみたくなって調べたり、定期的に歌を変えることで飽きにくくなるのではないだろうか。
音楽も簡易ダンスも覚えることで、孫とのコミュニケーションにもつながり、そのジャニーズのコンサートに一緒に行く、というファンも増えると考える。
テレビ電話など遠方の人とつながるツールが充実している時代ではあるが、孫とおじいちゃんおばあちゃんであると共通の話題もなかなかないのではないかと考える。
実際に僕も電話をするのは3カ月に1回ほどでなかなか共通の話題がみつからないと感じている。
孫との会話につながるほどシニア層が喜ぶことはないのではないかと考える。
まとめ
長寿化により、シニア層へのアプローチが重要になる。
その中でキーワードとなるのが「健康と運動」であり、それをジャニーズの得意分野であるダンスと歌がマッチしているのではないかと考える。
実際にそれをテーマに番組制作を行うことで、シニア層からの認知も得ることができ、それを孫との共通の話題にできる。
孫だけでなくシニア層での会話で話題になることで多くのファンを獲得することができると考える。
以上が僕の考える長寿化とジャニーズの需要についてです。
長寿化によってジャニーズの寿命も延びると考えるのが自然です。
女性アイドルとは違って、年齢を重ねることでさらにそのアイドルの良さが引き出されるのはジャニーズならではだと思います。
海外進出の話や、データドリブン社会におけるジャニーズの話など書きたいことはいっぱいあるのでこれから書いていきたいと思います。
長々と読んで頂きありがとうございました!
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