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1つ前のキャリアがあなたのライフワークを後押しする

教師から独立したての頃はパーソナルコーチングのみを行っていて、教員向け講演の依頼もいくつかいただいていたのですが、全て断っていました。

学校教育の世界で14年間行っていた自分が、それをやめてコーチの道を選んだということが、自分の中では学校教育を捨てた裏切り者的な勝手なレッテルを貼っていたのかもしれません。

当時は36歳ぐらいだったので、まだまだ自分よりも年配の先生方に語れるものも持ち合わせていなかったし自信もなかったのだと思います。


そのような中、昔の先輩からコーチングを教えてくれないかという相談をいただき、この案件は断れず、学校教員向けのコーチング研修を行いました。

できるかどうか心配だったのですが、予想を反してかなり面白く、あっという間に時間が経っていきました。

その研修をおこなった後から思ったことですが、自分は教えることが好きで、生徒たちも大好きだったことに気づきます。

自分の理想の教育の要素がコーチングに入っていたので、単にその道を選んだということに改めて気づきました。

要するに、もっと自分の信じる理想の教育を突き詰めたかったんだ、ということに気づいてから、自分の中で何かが弾けた感じがありました。


その研修が終わってから、自分の会社のHPに教員向け研修のページを1ページだけ作りました。

ものすごくシンプルで、トップページからたどりつける人も多くなかったかと思います。

しかし、そのHPから「教育 コーチング」というキーワードを経て、講演・研修の依頼が全国から来るようになりました。

年間で100件を超える講演・研修を毎年行うようになり、パーソナルコーチングよりも講演・研修の依頼の方が多くなるという状況になっていきました。

過去の体験の意味づけが自分の中で変わった瞬間に、目の前の活動にエネルギーが吹き込まれ、あふれんばかりのエネルギーが周りに届くようになった感じがしていました。

私は、人は個々に違った才能を持っていて、その才能を開く教育がしたかった。その道にストレートに進もうと思った瞬間から、向こうから案件が来るようになりました。

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いろいろな職種、境遇の方のパーソナルコーチングをしていて思うことですが、特に独立をされる方の中では、一つ前のキャリアが現在の自分自身のチャレンジを後押ししてくれることがよくあります。

私の場合は、教師をやっていたこと、サッカーのコーチをやっていたこと、教育委員会に行っていたことなど、プロフィールに書いていある、その言葉に注目して講演・研修の依頼をいただきます。
独立する前は、講演・研修など全くやろうと思っていませんでした。

過去の経験を消したいと思われる方も多いのですが、それをプラスに取って活動を考えて行った時に人生が開かれていく瞬間をたくさん見てきました。

キャリアチェンジされる方や、独立起業される方の中で、現在うまく行っていないなあと思われる方は、過去のキャリアを探ってみるとヒントが眠っているかもしれませんし、何よりも過去からの応援は力強いと思います。


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