年収1000万なんて大したこと出来ない

今回は結論から言います。
年収1000万の暮らしぶり、ぶっちゃけ大したことありません。

こういう記事を上げると、内容も読まずにいいねボタンを押してくる
「〇〇投資で年収アップ！」とか
「副業で楽して稼ごう！」だとか
「夢を諦めるな」系の
広告目的の連中が湧いてくるので嫌なのですが、、、
それでも声を大にして言いたいのです。

この記事を読んでる人の中にも、年収1000万前後の人がいるかもしれません。
そういう人には共感頂けると思いますが、年収1000万って思ってるほどリッチじゃないんです。

今回は年収1000万に憧れる人に、実際の暮らしぶりをお教えします。
年収1000万をなんとなくゴールにしている人、年収1000万の恋人を捕まえたい人は必見です。

まず、年収1000万とは額面であって、手取りではありません。
会社勤めだとボーナスのタイミングなどで変わってきますが、めっちゃざっくりで
年収1000万＝手取り700万ちょい＝月手取り60万くらいに思ってください。

さて、都心で年収1000万だとどうなるのか。
まずは月ごとに発生する費用を考えてみます。
4人家族で子ども2人（小学生と幼稚園生）の想定です。

家賃　：20万円
食費　：5万円
通信費：3万円
光熱費：2万円
教育費：5万円

最低限必要な費用をあげてみました。
この時点で35万円かかってます。
家賃が高いと思われるかもしれませんが、年収1000万の人で家賃10万という人は少ないと思います。
都心であれば、なんやかんやで15万以上は最低でもかかるかと…

「え？手取り60万で35万かかるなら、まだ25万余裕あるやん」って思う人もいるかもしれません。
違います。
35万は、修行僧のように暮らしてても発生する費用です。
ここに、プライベートな費用とか保険料とかを加えます。

お小遣い：6万円（夫婦で）
交際費　：3万円
医療費　：3万円
保険料　：3万円

これで月の出費が50万円になりました。
さらに家具や家電の買い替えなどのイベントが発生したり、子どもに習いごとなどをさせていると…
手元にいくら残りますかね？という話です。

「いや、それでも家賃高いし、良いとこ住んどるやん」って思われるかもしれません。
でも、都心で家賃20万円なんて珍しくもないし、普通のマンションでそれぐらいします。
庭付きの豪邸というわけではありません。

また、年収1000万となると、様々な手当の対象外になります。
これも地味に痛いですね。

先日、ネットの記事で「日本の人口減少加速」という記事を見ました。
これ、当たり前だと思いません？
頑張って頑張って年収1000万にたどり着いて、だけど子供2人育てるのが精一杯。
人口増には3人は育てないといけない。
でも3人育てるのは現実的にきつい。

また、年収1000万の人で、仕事がめっちゃ楽でストレスフリーという人もあまりいません。
家族との時間や、自分の心身の健康を削ってる人もたくさんいます。
そこまでしても貯金もあまり出来ない。
そりゃ子どもも増やせないし、未来に希望は持てません。

ではどうすれば良いのか？
マリーアントワネットの発想でいけば、
「だったら3000万稼げば良いじゃない」となるでしょう。
（実際にマリーアントワネットがこういう主旨のことを言っていたかは不明とされていますが）

もしくは、都心ではなく、生活費や物価が安い地方に住むかです。
自分は仕事の都合で都心部に暮らしていますが、転職で今の給与レベル・地方暮らしとなれば地方暮らしを選びます。

しかし現実的には、営業職で地方暮らしの1000万という仕事はなかなか無いので、
個人的にはマリーアントワネット路線を目指そうと思っています。

年収1000万という響きに騙されず、実態はどうなのか？
それで自分は満足出来るのか？
この辺りはぜひ考えて頂きたいと思います。

そしてお国の皆さんには、今一度、手当や制度の見直しをして頂きたいですね…