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凡人向け 無力感との付き合い方

長らく仕事とプライベートがバタバタしており、めっきり更新が止まってました。
(いずれも現在進行形でバタバタしてますが)

今回は「凡人向け 無力感との付き合い方」というテーマで話をしていきます。

◯無力感をテーマに記事を書いたきっかけ
そもそもなぜこんな暗そうなテーマを取り上げたかというと、
この半年〜1年くらい、膨大な仕事量に押し潰されてしまい、
無力感や自己嫌悪に陥ったり、苛まれるケースが多かったからです。

自分が比較的好調だった2年ほど前と比べると、この半年〜1年は本当にひどい。
もう551のある時と無い時くらい違います。(関西の身内ネタ?)
具体的に言うと…

・好調時
多少のミスがあっても気にしない。
怒られても開き直れる図太さがある。
何か新しいことをしようという気持ちが出てくる。
声に張りがあり、断定口調で話せる。
ミスを先回りして防ぐ事が出来る。

・不調時
不安感にべったり取り憑かれ、ミスを引きずるようになる。
周りから常に責められてる気持ちになる。(ある種妄想に取り憑かれた状態にも近い)
ハッキリ言い切ること、決めることが苦手になる。
仕事が回らなさ過ぎて、緊急度のみで動くようになる。
救いを求めて自己啓発本を読みまくる。

そして不調の時には仕事も手が回らず、ますます仕事が積み上がっていくという負のスパイラル。
今でこそ仕事量は減ったものの、不調時のミスや雑な対応が今になって大きな問題になったりと、
今も心が休まることがほとんどありません。

しかし、転んでもタダでは起きたくないのが人間というもの。
せっかく苦しい思いをしているのなら、それによって何を感じたのか、何を学んだのか、
そして同じ状況になった時にどうしたら乗り越えられるのかを書き留めておこう
と思いました。

◯「凡人向け」としたのはなぜか
自分はエリートでもなければ、スター街道を突っ走ってきたわけでもありません。
仕事の成績も好調時は高評価でしたが、特に凄いことを成し遂げたとは言えません。
常識的なレベルでの仕事人と言えるでしょう。

そんな凡人の私は、苦しい時にも何とか現状打破出来ないかと救いを求め、
多くの自己啓発本を読みました。(半年で50冊くらい)
不安や悩み、メンタルの落ち込みを消すための本なんかも読みました。
その結果どうなったかというと…

特に改善されてません。

正確に言うと、色々と勉強にはなったけど、凡人の自分向けでは無いということを率直に感じました。

名著と呼ばれる本には、色々なことが書かれておりました。
ざっくり下記の内容です。

・他人がイライラするのは他人の課題だから気にしてはいけない(自分ではコントロール出来ない)
・自分のことを責めてくる人に、自分の時間を取らせてはいけない(相手のことを考えるのもNG)
・仕事は仕事、プライベートはプライベートで分ける
・メタ認知をする(自分を客観視し、事実を事実として受け入れる)
・物事の良し悪し、人の好き嫌いを判断しない
・自己肯定感を高めるため、日々の中で出来たことや成功体験を数えていく
・周囲を敵ではなく味方と見てみる(妄想で敵視しない)
・本当にしんどい時は逃げる

確かにいずれも素晴らしい方法だと思います。
実践出来たら、悩みや不安は解消され、どんどん仕事に挑んでいけそうです。

しかし、凡人の私には、実践までのハードルがかなり高い。
もう少し言うと、「こんなの理想論でしょ」と思ってしまう自分がいました。

例えば「苦しかったら逃げる」という話。
自分は家族もいて、社会的な責任もローンもある状況。
そこで仕事を放り投げて逃げ出したら、誰が家族を支えるのか?
仕事を丸投げされ、引き受けた人たちはどうなるのか?
退職後の職場のことは気にしなくていい、ということを説く本も沢山ありましたが、
全てを放り投げて、関係を全て消去して、隠れて暮らす方がよほど大変な気がしました。
(もちろん、何度も投げ出したくもなりましたが…)

自己啓発本に書かれていることの多くは素晴らしい内容でした。
ただ、現実的に考えた時に、これらの解決策の多くはフィットしないと感じたのです。

ちなみに、1番多く起こりうる、凡ミスで大きな損失を出した時、周りから責められた時の対処法については
本を探しましたが見つけることが出来ませんでした。
「凡人向けの解決策は示されないのだろうか?」と思ったのもこの辺りからで、
だったら自分で、凡人なりの解決策を考えよう」となったのです。

◯無力感との付き合い方
この苦しい経験の中でも、学びはありました。
自分なりの行動指針、考え方、思想が半ば強制的に磨き上げられたのです。
具体的には下記三点。

1. 後ろ向きな仕事からは逃げられないと腹を括る
凡人である以上、特別な能力が無い以上、会社という組織に属しているうちは
後ろ向きな仕事は避けられないということを痛感しました。
後ろ向きな仕事とは、過去に放置していた問題の洗い出し、上司や取引先、現担当者への説明とお詫び、
上司からの納得のいかない指示や責任転嫁の受け止め、
自分のせいで対応が遅れた案件の関係者へのお詫びと対策の説明、
「これ間違ってたんじゃないですか?」というドキリとする指摘への対応などなど…

もちろん後ろ向きな仕事を最小化することは出来るものの、
組織で働く以上は必ずついて回ります。
そのことを経験として理解できたことは非常に学びになりましたし、
ある程度腹を括ることが出来ました。
(もちろん、後ろ向きな仕事を最小化するため、スキルを磨いて独立するというのもひとつだと思います)

2. 周りは誰も助けてくれない!自己主張すべし
人間悲しいことに、何かを期待してしまうことが多いです。
「自分が苦しんでることを察して、誰か助けてくれるのではないか?」
「あの人が代わりにこの仕事をやってくれるのではないか?」
「事情を言えばわかってくれるのではないか?」

こういう期待を抱くことは人間誰しもありますが、残念ながら全て妄想です。
少なくとも自分はそう思っています。

人は生まれたばかりの頃は、お腹が空いては泣き、機嫌が悪くなれば泣き、おしっこが出れば泣き…
しかし大人になるにつれ、なかなか自分からSOSを出すことが苦手になっていきます。
つい、察して欲しいという期待を抱いてしまいますが、周りの人はそこまであなたの事を見ていません。
そして、SOSを出せないまま、いよいよダメになってしまった時に言われるのです。

「なんでもっと早く助けを求めなかったの?」

こんな台詞は、競馬でレースが終わってから
「なんであの馬に賭けなかったの?」
と言ってるのと同じ次元の話ですが、案外普通に言われます。

こんなことを言われないように、凡人ほど見栄を張らず、成果を出した時はアピールし、しんどい時はしんどいと主張しましょう。

3. 現状への不満はガソリンに出来る
人間が一番行動を起こすのは、現状に不満を抱いている時ではないかと思っています。
心配ごとが何もなくて、全てが順調な人は、特に何も変える必要が無いからです。
仕事に忙殺されてる時には、仕事以外のことをやる余裕はありませんでしたが、
「何とかしなきゃ」とずっと思っていました。
そしてある日、「このままではまずい」と思い立って、転職活動や英語の勉強に注力するようになったのです。
ネガティブな気持ちは後ろ向きな行動に繋がるものの、
気の持ちようで前向きな行動にも繋げられると理解出来たのは大きな発見でした。

まだまだ世の中的にも厳しい状況が続いていますが、いずれこの経験は糧になる。
そう信じて頑張っていこうと思った連休前でした。

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