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リコリス・ピザ

視聴:2022年8月@TOHOシネマズ新宿

70年代のアメリカ映画が好きな人向け作品でした。
途中で笑えば良いんだと気づくまで、ちょっと時間がかかりました。

俳優の大御所がチョイ出してたり、どこかで見たことのあるようなシーンが多くて、映画好きが映画好きのために作ったライトな作品だったと思います。男の子の家族はグーニーズやバックトゥザフューチャーのような雰囲気で、日本の人でも懐かしく感じるほど。

ハリウッド俳優が近くに住んでる地域感で、とんでも俳優に絡まれたり、絡みに行ったり、ちょっと蒲田行進曲みたいな感じでしょうか。素直なキャラが少なくて、玄人な作りでした。

ウォーターベッド屋からピンボール屋に鞍替えしていく様は、アメリカンドリームを感じて、いい加減だけどおおらかな時代、良かったなと思わされます。ほぼ黒電話みたいなので連絡取り合ってたり、電話の音質が無駄にちゃんとフィルターかかってて謎の作り込みでした。

バーで酒飲んでるところから、突然バイクで映画のワンシーンを再現し始めるところで、ようやく楽しみ方が分かりました。やたらと困ったオトナ達が出てきます。選挙で盛り上がったり、オイルショックで右往左往する時代背景、楽しめるのは50代以上じゃないでしょうか。

エンドクレジットで、やたらとハイムさん達が出てきてビックリ。親も姉妹も、ホンモノらしい…。

ポストプロダクションが一流どころの企業なので、あえて醸し出す70年代風なんでしょう。
少し古いハリウッドに興味がある方向けでした。


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