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『売上10億円を超えた ベンチャー企業の管理職たちの奮闘!』Vol.5:部下育成とチームビルディングの本質

「安定的に稼ぐ仕組み」とは?

前回(第4回)で、売上9億円までたどり着きながらも、10億円の壁にぶつかり、倒産した人材派遣会社を取り上げた。倒産に至るまでのいきさつやプロセスにおいての問題や課題の捉え方は様々であろう。私たち編集部は、大きな理由の1つに創業経営者であり、代表取締役社長の男性が安定的に稼ぐ仕組みをつくることができなかったことがある、と考えている。
「安定的に稼ぐ仕組み」とは、次のようなことを意味する。

  • 社長が孤軍奮闘するのでなく、役員や管理職、一般職全員が「この会社の一員として業績向上に貢献するんだ」といった一体感を持ち、仕事に取り組む。その際、可能な限り協力し合い、スピードや質の向上を目指す。

  • スピードや質の向上を図るために、会社全体や部署、チームの情報を共有する。全体の会議や各部署の会議、あるいは社内イントラネット、社内報を通じて進める。

  • 社長が前面に出るのではなく、むしろ、管理職や一般職が前に出るような風土にする。

そのために、それぞれの役員や管理職、一般職の担当する仕事や目標、量、質、成果、実績を明確にし、文書化する。それを少なくとも上司と本人は共有する。これは、前シリーズで説明した「ジョブ型雇用」の1つの姿とも言える。可能ならば、同じ部署のほかの社員もその共有態勢に加わるようにしたい。

Vol.5の続きはこちらから


■もくじ

  • 「安定的に稼ぐ仕組み」とは?

  • 個人商店から株式会社への脱皮

  • 創業経営者はいわば、慢心してしまう?

  • チームビルディングや組織づくりは、テクニックではない

  • 倒産させた社長と上昇させる社長の器の違い

  • 感情をコントロールすることもできていない?

  • 「自分より優秀な人を採用しない」といった考えでは、会社が成長しない

  • 「自分が一番で、社員はみんな下」と思っているようではダメ