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『売上10億円を超えた ベンチャー企業の管理職たちの奮闘!』Vol.6:部下育成とチームビルディングの本質
「部下の育成を管理職に安心して任せることができない」?
本シリーズ(第1回)から(第5回)までで、10億円の壁を乗り越えることができなかった企業や乗り越えつつある企業を取り上げた。その差は、組織として安定的に稼ぐ仕組みをつくることができたか否かである。それを可能にするためには、次に挙げるポイントを説明した。
社員の育成が極めて重要
社員の中核であり、育成の対象の要になるのは管理職。一般職を育てあげるのも大切だが、まずは管理職のレベルを上げないと、その部下である一般職は育たない。
その管理職を育たないようにしているのは、社長や役員の場合がある。社長や役員が管理職の仕事や権限を取り上げてしまっている。
管理職になる以上、それにふさわしい経験や技能、実績、知識、見識、考え、人望があるはず。だが、10億円の壁にぶつかるベンチャー企業では、採用力は大企業やメガベンチャー企業に大きく見劣りする。しかも慢性的に定着率が低いこともあり、管理職への昇格基準は甘くなる場合が少なくない。現時点では管理職とは言い難いが、とりあえずマネージャーにしておこうとするケースは多い。昇格の基準があいまいで、ハードルが低いとも言えよう。
そのような管理職では「部下の育成を安心して任せることができない」と社長や役員が考えるのはある意味で当然かもしれない。しかし、これではいつまでも組織として未熟であり、毎期安定的に稼ぐ仕組みはつくれない。結果として、10億円を超えるのは難しい。とはいえ、取り組まざるを得ない。
■もくじ
「部下の育成を管理職に安心して任せることができない」?
「社長だ!」と威張る時代ではない
会社全体がスムーズに進むように設計をするのが、社長の仕事
自分だけで考え、ひとりで決めて進めてしまうのは「使えない社長」
「俺の言うことを聞け!」と命令をしているだけでは、うまくいかない
社長業で大切なのは、人の育成
管理職の育成の仕方
「好ましからざる管理職」