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『売上10億円を超えた ベンチャー企業の管理職たちの奮闘!』Vol.2:売上10億円の壁にぶつかる企業がチームビルディングをするべき理由

売上10億円の壁にぶつかる企業がチームビルディングをするべき理由

本シリーズの前回(1回目)で、売上10億円の壁にぶつかるベンチャー企業は課長や部長、マネージャーなどの管理職が機能不全になっていることを取り上げた。本来、果たすべき部下の育成やチームビルディングをほとんどしていない、若しくはできないケースが目立つ。その理由の1つには、社長や役員らが管理職の仕事をしているからだ。

確かに大企業のように社長や役員と管理職の間に明確な境界線を設けることは難しいはずではある。ベンチャー企業は管理職とはいえ、大企業のそれに比べると総じて年齢が若く、経験も浅い。まして、社員の定着率が低いために在籍する社員の大半がいずれは管理職になる場合もある。管理職の教育研修もできていないケースが少なくない。これではおそらく、部下を育成しようとしても問題が続出するだろう。社長や役員はたまらず、管理職の仕事をしてしまうのではないか。それが、ある意味で責任とも言えよう。

その状態が長く続くとその部署は事実上、管理職不在ともなる。指揮命令系統が混乱し、チームとして機能しない。管理職や一般職はしらけてしまい、退職するかもしれない。残ったとしても、覇気のない職場になる可能性がある。これでは、売上は5~8億円を維持するのが一杯だろう。10億円を超えるためには、1人でも多くの社員が懸命に仕事に取組み、適度に刺激し合い、競争をするような仕組みをつくらないといけない。

創業メンバーである社長や役員、一部の管理職が懸命に仕事をしたところで10億円を超えるのは相当に難しい。超えたとしても、5年以上継続するのはほとんどないだろう。日本には、売上が10億円以下の中小企業が無数にある。その大半は、売上が10億円以下だ。かつてはそれを超えようとしたのだろうが、できなかった。力尽きて、今は名もなき中小企業に甘んじている。

だからこそ、10億円の壁にぶつかるベンチャー企業はチームや部署を早急につくる必要がある。エネルギーや時間はかかるのだが、取り組むべきだ。スムーズに進むことはないのかもしれないし、苦難の道かもしれないが、10億円を超えた企業のほとんどが力を注いだことである。

Vol.2の続きはこちらから


■もくじ

  • 売上10億円の壁にぶつかる企業がチームビルディングをするべき理由

  • 完全な機能不全になる仕組み

  • 役員が部署を機能しないようにしている

  • 部下を潰す人の2つのパターン

  • 部下をやっつける3つの理由

  • 部下育成が下手な上司の2つのパターン

  • 「10億円の壁にぶつかるベンチャー企業の実態を知らない」

  • 「部下は上司にとって自分の鏡」