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【アジャイル】ポジティブもネガティブも捉え方

どう捉えるかで得られる学びも変わってきます。

ネガティブをポジティブと捉えられる人

仕事の中でアジャイルでも行われている「ふりかえり」をすることが多いですが、自分のだけではなく他の人やチームのふりかえりを見ることがあります。

ふりかえりの中では、まずある期間の過去を思い出し、その中の印象的な出来事やインベントなどを付箋紙に書いて挙げてもらいますが、その際にその出来事がポジティブなものか、ネガティブなものかを振り分けて書き出してもらいます。

そのとき、たまにいるのがネガティブをほとんど書かない人というのがいます。
付箋紙に書かれたフレーズだけ見ると起きていることはネガティブのようにみえます。ただ、中身を聞いていくと、その書き出した本人としてはポジティブなのだそうです。

新たな気づきや学びがあればポジティブ

言葉はネガティブでもポジティブな内容なのは何故かと聞くと、書き出した本人としては確かに実際に起きていたことは、上手くいかなかったことや、何かトラブルだったりとかネガティブなのだが、それにより自分の中に次に繋げられる気づきや学びがあった、だからポジティブだというのです。

このようにネガティブをポジティブと捉えられる人はたまにいます。
よく見かけるのは組織のマネジメント職の人で、基本的に起きていることをネガティブとして捉えたことがないと仰る方もいました。

私なりに考えてみたのですが、マネジメント職の方は基本的に仕事は上手くいくことが少ない、という経験から来ているのかもしれません。
マネジメント職となると日々組織やチームのメンバーが抱える問題や課題に対応していきます。日々問題や課題への対応をしていることがメインの業務となると、解決して前に進めていくしかありません。

そういう意味でネガティブに感じている暇がない、というかネガティブに捉えていては仕事にならない。だからネガティブな要素は無いという捉え方をしているのかなと思いました。

自分なりに捉え方を変えてみる

ネガティブをポジティブと捉えていることはすごいことだと感じた反面、その人の奥底にある感情が抑えられている感じもしました。

なのでたまにポジティブなことしか挙げない人には、「少しでもイラッとしたり、面倒くさいなと感じたことがあれば、ネガティブに書き出してみてください」と捉え方をあえて反対の方に振って考えてみるように促してみたりします

これは逆にネガティブばかりを書き出す人には、「ネガティブの中でも自分なりにポジティブに捉えられたことはなかったですか?」と逆の振り方をしています。

人間の中での感情には起伏があり、思い巡らす中でネガティブやポジティブを行ったり来たりします。社会人人生が長く様々な経験をしているほど、いろんな角度で起きている事象に考えを巡らせ、状況や立場によって今自分の着地させたい(というか着地させるべき)結果に収めてしまいます。

捉え方を変えてみたり、素直に感情に従ってみたり、色々な切り口でふりかえりをしてみると、これまで思わなかったような気づきが見えてくるかもしれません。


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