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【仕事・アジャイル】保留する勇気も必要

分からないことがある程度分かるまで、保留する判断も必要。

何が変わるか分からないが変わることが決まっている

世の中の動きや会社の中の動きでも大きく変わるタイミングがあります。
そしてどう変化するかは分からないが、いつ変化するかどうかというのが分かる場合があります。会社の中でいえば節目にある体制変更や組織変更です。内容は多くはコンフィデンシャルなものが多いので内容は発表まで隠されている場合が多いです。

なので実際変更がされたときに、全く影響がないかもしれませんし、大きく影響を受けて元々考えていた方向性や目標、タスクの優先度の見直しが必要になるかもしれません。発表前に予想や憶測はできるでしょうけど、よっぽど社内の伝で裏から機密情報を聞き出すことのできる人以外は確度の高い話はできないでしょう。

分からないままやらない

変わると分かっている中でも、目の前にある仕事を止めるわけにはいきません。
なので粛々と進める仕事はあると思いますが、ただ組織やチームの目標や方向性を決める場合にはタイミングははからないと、大きな変更が入ってしまうと意味がなくなってしまいます。

組織アジャイルのプラクティスとして「むきなおり」というのがあり、それがまさに今向かっている未来を捉え直して、今の目標や方向性を変えたり、仮に変えないにしても今やっていることがズレている場合に見直すタイミングがあります。

むきなおりも組織やチームのメンバーと対話をして共通認識を作っていくものになります。対話の時間をしっかり取る必要があるので時間もパワーもそれなりにかかります。

そんな中、変わることが分かっている中で(もしかしたら変わらないかもしれないにしても)「むきなおりをする予定だったから今の分かってるものでむきなおる」というのはタイミング的に適していません。もちろん自分の組織やチームの括りでは結果的に変わらなかったらやってもいいのかもしれませんが、周りの関係者やステークホルダーの目標やキーパーソンやスコープなども変わってしまっているかもしれません。

日々のタスクでも保留すべきときがある

むきなおりをするような未来の目標や方向性を捉え直す場合だけではなく、日々のタスクでも保留すべきときはあります。
チームのリソースが限られているときに優先度を見直す場合もあります。やる必要があると考えバックログには積んだけど実際はやらなくても今は良さそうだという判断がチームとして出てくるかもしれません。目標や方向性が変わらなくても、お客様やステークホルダーが求めるものや期待も変わっていくでしょう。

よって、日々のタスクでも保留する場合もあります。ただ、それが保留されていることが「見える化」されていることが大事であり、バックログの状態として未対応に積んでおく、アイスボックスを作って保管しておくなど見える化の中でも保留するための方法があります。

その辺は以前にも書かせてもらいました。

保留するとか後回しにするとかは、言葉だけで捉えるとネガティブな印象はありますが、変化に富む状況で限られたリソースで価値を最大化して成果を出すには、勇気を持って保留するという判断も必要になるのです。


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