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【マネジメント】何かと1on1を解決策にしたがる
すぐ浮かぶ解決策かもしれませんが…
組織でのコミュニケーションの課題やエンゲージメントの課題として、マネジャーがどのようなアクションを取るかという話になると多くが「1on1を実施する」と答えます。
もちろん1on1が悪いわけではなく、解決策の一つとしては考えられるでしょうし、1on1の意義や意味を理解したうえでちゃんとやれば課題解決にもなるでしょう。
(間違ったやり方で、やった側のマネジャーの自己満足になったらダメですが…)
ただ、闇雲に「コミュニケーションの量が足りないから」「一対一でオープンに話す場が必要」、その解決法は組織全員と1on1をする…はちょっと安易です。
実際、全員と1on1を定期的にやる!と息巻いていても、マネジャーなので日々とても忙しく結局それが自分の負担になりやるべきことができなかったり、形骸化してしまうような事例もあります。
そもそも何かコミュニケーションやエンゲージメントの課題かはもっと深掘っていって、真因の仮説を立ててみるべきですし、対処方法についてもいくつかの選択肢を持ち、検証しながらカイゼンしていくしかありません。
また、一対一でテーラーメイドで対応することで信頼関係を生み出すというのはコーチングのアプローチとしても大事ではありますが、1on1の頻度が多すぎると互いのかけるコストも大きくなるでしょう。
もう少し組織全体として1on1以外で対応できるような仕組みを用意していく方が効率的ですし効果を広く出すことができます。
仕事は可能な限り任せ、マイクロマネジメントしない
否定から入らずに褒めて、課題や目標は相手から引き出す
マネジャー自身が約束を守る、ルールを守る
マネジャーは万能ではないので、助けが欲しいということを示す
ここぞというときには責任を持つ
権限の範囲で新しい試みにチャレンジする(ツールの導入など)
挨拶をする、「ありがとう」「助かったよ」をいう
などなどです。
コミュニケーションやエンゲージメントの問題は「人」そのものの問題よりも、組織やチームの中に流れる仕事の仕方やフロー、ルールや関係性など組織やチームの構造とシステムに問題があると考える方が合理的です。
人をコントロールすることは難しいです。また、コントロールしようとすればそこには衝突が生まれますし、衝突してくるならまだしも主張ができないような状況になるとメンタルにも影響してきます。マネジャー自身はホワイト企業と思っていても気づかないうちにブラックな振る舞いをしていることもあります。
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