見出し画像

生活保護家庭出身者が海外留学した話

今現在行っている3000kmの川下りチャレンジについてTwitterで呟いていると、→ https://mobile.twitter.com/Boloron_Tokyo

「ボロロンってあちこち旅行して回ってるし、本当にちゃんとアメリカ留学で勉強してるの?」
「っていうか、お金持ちの子なの??」

なんて疑問が急浮上。今日はボロロンと留学について、この場を借りて少しだけシェアします。

画像1


ボロロンのお母さんの話

ボロロンのお母さんは、精神的疾患を患っていた私の父のケアと過労によるストレスが祟って癌を発症。私が高校を出てすぐの頃に亡くなりました。

貧困家庭で育った母が家計を支えながら大学へ通った20代は、苦学生そのもの。
だから一人娘である私の大学進学も、実は強く望んでいたそうな。

お母さんから直接聞いたことはないけれど、亡くなった後で周囲の人に聞かされたことです。

でも不思議なことに、お母さんの遺体と初めて対面した時、私の頭に浮かんだのは “Education” の文字でした。

お母さんが独身時代の若い頃に仕事をしていたのは、アメリカ。

だから私も、アメリカへ行ってみる事にしたのです。

(父は精神的な疾患を抱え、母は末期癌を患い、他に兄弟も親戚縁者もいないため、家は生活保護家庭に。
父とは家庭内DVの問題があったため、高校卒業と同時に世帯分離を行い現在絶縁状態です)

学力ゼロからお安くアメリカ留学した裏技(1)

ボロロンが最初にアメリカで入学した大学の学費、年間いくらでしょう?

正解は

...

年間約50万円です

なぜならそこはコミュニティカレッジ(短大)だから。

コミュニティカレッジとは、地域でドロップアウトした人や、働きながら学びたい人など、幅広いバックグランドの人を受け入れて、ステップアップを支えてくれる大学の事。

春と秋の2学期制で、合計何単位とっても授業料は定額。本来2年かかる課程を、コスト削減のために1年半で修了しました。

画像2

(大学近くの冬の風景)

ボロロンは高校時代、勉強をサボりまくっていたため、英語のハンデも相まってなかなかに大変でした。

学力ゼロからお安くアメリカ留学した裏技(2)

しかし、学費を極力抑えたところで、ネックなのは生活費。特に車なしで生活するなら、田舎だと通学が困難だから、寮に住む他に選択肢が無い。

気になる学生寮のお値段は...


個室だと、春と秋の2学期の合計8ヶ月で約80万円
ベッドルームシェアのプランでも約60万円

ところがボロロン、この個室の寮をタダでゲットできる事に。

新入生が入居する棟の寮長に採用されたのです。

当時、ボロロンの英語はボロボロのカタコト。性格だって、アメリカ人の好きな言葉「リーダーシップ」とは対極の自由な野良猫タイプでした。

画像3

(部活紹介フェア: アウトドア部のブース前にて)


そんな私がなんで寮長に採用されたのか。

このコミュニティカレッジを卒業する頃に採用担当者から聞いたのは、

寮長(10以上ある学生寮の各棟に一人づつ配置される)は、いろんな学生が抱えるいろんな問題と向き合い、より良い解決策を提案するのが任務。

多様なシチュエーションにチームとして対応するには、メンバー内の多様性が何よりも大切。

だから、個性ある君たちが選ばれた。

とのことでした。

画像4

(寮の玄関前にうつ伏せのまま動かない赤ん坊が!?と思ったら人形だった。そんな寮長生活)


学力ゼロからお安くアメリカ留学した裏技(3)


短大卒業後には四年制大学での学位取得を目指す分けですが、この四年生大学の学費がまた大問題。

成績は4.0のオールAで、課外活動も頑張って、なんか賞を貰って...そんな具合に足掻いてみても、奨学金のリサーチ力に乏しかったボロロンは、第一志望の四年制大学への進学を断念せざるを得ない事に。

第一志望じゃないなら、もうどこでも良い

とヤケクソで選んだのが、トウモロコシ畑の地平線に囲まれた人口5000人の町、ネブラスカ州にある大学でした。

画像6

(ちなみにこう見えて冬場はマイナス20度が当たり前)

画像5

(引きこもりがちの生活で得たのは、お菓子作りのスキルでした)

このネブラスカの小さな四年制大学の学費は、年間60万円が標準。でも定額制じゃないので単位数に合わせて学費が変動します。

画像7

ボロロンが大好きな登山できるような山は一つもないけれど、
Great Plains と呼ばれるかつてインディアンが共生していた草原地帯の自然について学んだり、これはこれで充実しています

日本人は今現在私一人だけ。

そして、
一番の親友はこの子。

画像8

ケニア出身。お母さんは第二夫人のため、幼少期は家庭内で第一夫人から冷遇されたりした苦労人。陸上競技の奨学金を獲得して渡米し、看護師を目指して勉強中。

画像9

他にも、働きながら大学へ通う白人の子や

祖父母宅に娘を残すシングルマザー留学生で、アメリカでの学位の取り直し&本格移住を目指している子も。

アメリカ留学というと、ニューヨークやカリフォルニアばかり想像してしまうけれど...。実は中部にも、こうやって地道に努力を重ねる留学生がたくさんいます。

...私も頑張ろーっと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?