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山賀 沙耶
2020年12月9日 01:37
「これ、ヤクの骨でできているよ」カトマンズのお土産屋さんの青年は言った。いくらだったか忘れたけど、バラマキ土産にできる程度には安かったと思う。「ヤクの骨なわけがない。ヤクは保護されている動物なんだ。バッファローの骨だろう」シェルパ族のガイドのナワン君が言うと、青年は悪びれることなくあっさり認めた。ネパールではよくあることだ。「パシュミナ100%」として売っているストールの値段が店に
2018年12月11日 01:10
思いがけない激励高山病の不安に取り憑かれながら、深夜に何とか眠りについて、翌朝起きたらスッキリしていた。寝ると呼吸が浅くなるので、高山病が悪化するんじゃないかと思っていたけど、そんなことはなかった。ほっとひと安心。食堂に行くと、ゆかちゃんも「治りました」とスッキリした顔をしていた。前日、もしかしてこれ以上行くのはきついのかなと思って、「フォルツェまで行ける?」と聞いたら、はっきりとした口調で「
2018年11月28日 10:51
高山病になって下山した日本人の話この日まで、私たちは高山病をなめていた。が、その油断からか、高山病の恐ろしさの片鱗を知ることになる。26日の夜だったか27日の朝だったか忘れてしまったが、ナムチェの同じ宿に泊まっている日本人グループの人たちと、ダイニングで会話をする機会があった。話していると、なんとそのグループが、高田馬場の通な某アウトドアショップの社長や幹部、社員たちということが判明。社員研修
2018年11月26日 02:12
トレッキングとは道中も楽しむもの前日のトレッキング1日目は、空港のあるルクラ(標高2,840m)からザンフチ(Zam Futi、標高2,730m)まで、登ったり下ったりしながらゆっくり4時間ぐらい歩いた。2日目のこの日は、ザンフチからナムチェ(標高3,445m)まで、7時間ぐらい歩く。今回のトレッキングの中で最も歩行時間が長く、標高も上がる、いちばん大変な日だ。特にジョルサレ(標高2,740m)を