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これからのICUの環境デザインについて

デザイナーがICU環境作りに携わるという事
デザインという考え方が今後とても重要だという事

思いもよらぬ誤算
 昨今、COVID19の影響もあり、昨年から日々ニュースや新聞で、ICU(集中治療室)という言葉が使われ始め、多くの方にICUという言葉が知られるようになりました。さて、そんなICUの環境つくりについてのお話を、ICUの環境つくりに関わるデザイナーという職業の私が、全8回(今後書き進めるにあたり変わるかも知れません)でお話しようと思います。

 さて、現在2021年1月の時点で、全国には、医師が約32万人、看護師資格取得者数は、約121万9000人いらっしゃいますが、ICUの新築工事や改修工事などに携わったことがある方は、どの位いらっしゃいますでしょうか?
またその中で、携われたICU環境について、満足しているといった方々はどのくらいいらっしゃいますでしょうか?
そうなんです。理想のICUを、、と思って実際に出来上がってみたら、不平不満が山のように噴出する、、そんな方々が大勢いらっしゃいます。
実際に、そういう不満の声が、我々のところにも多く飛び込んできます。
・こんなはずじゃなかった、、
・実際に施工する前に、設計側と、密に打ち合わせをくりかえしてきたらよかった。。
ならまだしも、、
・あれだけ設計に伝えたのに、その通りになっていない、、なんて事も多々あります。

 そんな出来上がってしまったICUの状況、現場では、、こんな3つの問題が生じていると思います。
1、現状何とかなるけど「まぁいいか、、、」
2、現場スタッフや何か道具で対応すると「よくなるかもしれない、、、」
3、直ぐに「対応すべきである、、、」が設計に言って直してもらえるだろうか、、、?

結果、現場のスタッフが多忙な日々の中、時間を割いて、何かしらの対応を行ったり、ストレスに上塗りをしたりしているわけです。
それだけならまだしも、もう諦めるしかない、、という事で、せっかく作った特定集中治療室管理料を手放し、1床分の個室を医療機器の器材庫がわりに使っている現場もあったりします。

これは、ICUだけの問題ではなく、オペ室や救急、一般病床との関係性、更には、病院経営にも直結するような問題も多く生じて来てしまうことでしょう。

そんな事が、現状のICU現場では、シレッと起こっているのが日常です。いや、怒っている、、、のは、現場のスタッフであり、その時点ではもう設計も施工も現場に顔を出してくれる事はありません。
なんとも本末転倒な状況が現場スタッフに重くのしかかるわけです。

そんな状況をここ数年で多く見聞きして来ました。我々デザイナーも、なんとか改善できないか?と色々と試行錯誤し、メーカーと一緒に動いたりしています。このお話は、そんなデザイナーやメーカーと一緒にICUの環境を考えると、ちょっといいことあるかもよ、、もっとより良いICUができるかもよ、、、というお話です。
ICUに携わるスタッフの方々、患者さんやご家族のストレスが、できる限り少ない環境作りに向けてのご協力ができれば幸いです。

次回は、ICUに関わるデザイナーという職業やデザインについてのお話をします。

#ICU #デザイン #ICU環境デザイン #集中治療室


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長野県佐久市望月で田舎暮らしを始め6年。 環境や製品開発、地域の活性化など、医療、看護、介護の視点からデザインやコンサルティングを行っています。