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今森光彦『里山 水の匂いのするところ』展

滋賀県立美術館で2023.7.8に公開された、今森光彦さんの写真展。
人間と自然が共生する里山の、息を呑むような美しい風景の数々。

幻想的で欧州絵画のような雰囲気と、生き生きとした里人の営み。

写真展と同時開催されている、今森さんの切り絵の展示もお見逃しなく。
切り絵作家としての才能も遺憾無く発揮されています。

開催は2023.9.18まで。お見逃しなく。


開催概要

 本展では、滋賀県大津市出身の写真家・今森光彦が長年にわたり撮り続けてきた滋賀の里山を通して、水の循環に着目しました。撮影の中で出会った水の匂いに、自身の原風景を思い出したと言う今森は、里山における水の循環を、生命の循環とともに写しとっています。水は奥山から人々の住処を流れ、琵琶湖へと戻り、大気を通して再び大地へと還ってゆきます。里山に宿る多様な生態系と、その土壌となっている豊かな環境は、私たちの忘れてしまった原風景を、水の匂いとともに思い出させてくれるかもしれません。

https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/5463/

館内は写真撮影OKというのを現地に行って初めて知った。

しまった、カメラを持っていけばよかった!
手持ちのiPhoneで、雰囲気だけでもお伝えします。

エントランス


紅葉に、獲物を狙うカマキリのシルエット


今にも動き出しそうな蝶。


ゆったりとした展示


「里山へようこそ」と出迎えてくれたようなガマカエルくん


比叡山麓の田植え直後の棚田。


紫陽花から顔を出してくれたカエルくん。


「やぁ!」


実際の写真では、蝶々の体のふさふさした毛まではっきり。


ひと仕事終え、巣に戻ってきたミツバチ。
飛行場の着陸シーンみたい。
「お疲れ様!」


思わず息を呑む色遣い。私の腕ではうまく伝えきれないのがもどかしい。


襖絵のようなサイズ。まるで、自分がドローンに乗って空中散歩している気分。


この写真には心を撃ち抜かれました。
アムステルダム国立美術館の絵画コーナーに並んでいても違和感ないと思う。
ミュージアムショプで、B2サイズポスターを購入しました。


琵琶湖の恵み


鷹さんカップルの、微笑ましいシーン。


岸辺に泊まった船上で、鳥たちの集い


清流に入って、畑で採れた野菜を洗う里人


琵琶湖の自然と里人の暮らし
右下は、清流にしか育たない梅花藻の花。


大根を干すご婦人方と、炊事場の中心となる「かばた」


雪景色の鎮守の杜。


琵琶湖の対岸は、朝陽に輝く比良山系


1年の大半は水面下にある地に生えている木。


スピーチレス、、、。


照明の関係で、どうしても周りが映り込んでしまう。作品の魅力が伝えきれずごめんなさい。


この写真の、ほとんどの鳥にピントが会っている。
ただただ、嘆息しかない。


ミュージアムショップで入手した、今森さんの写真集。
今回の企画展の図録を買う気満々だったけど、私のおすすめはこちらかな。



今森さんの写真を原寸大で見たいので、会期中にまたお邪魔することになるような気がする。


ここまで読んでいただき、有難うございました。

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