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あなたが変われば、世界が変わる

社会の力、個人の力を引き出すための

エンパワーメント・プログラム

今回は、谷口正和の書籍の中から、昨年出版された『エンパワーメント・プログラム』を紹介しようと思う。

エンパワーメント・プログラム

本のサブタイトルである「あなたが変われば、世界が変わる」という言葉にあなたはどんな気持ちになるだろう。
「まさか。そんなことはない、一人の力ではこの世界は変わらない」と思う人、あるいは「そうかもしれない。他人の批判ばかりしていないで、まず自分が変わらなきゃ」と思う人。あなたはどちらだろうか。

僕は、正直に言うと「一人の力ではそう簡単には変わらないとは思うけれども、いつか変わるということを信じたい」派だ。
次の社会を切り開くのは僕たち一人ひとりだ、という谷口からのメッセージは、そういう消極的な自分を励まし、背中を押してくれる。
この本は、一人ひとりが、自分の人生のシナリオ、全体像を見直して、
忘れかけている無限の多様性、可能性、資源は、自分の中にある、という事を教えてくれる。そして、それを個人のレベルから社会化することが、来たる未来の新しい活力となり、世界さえも変えられると感じさせてくれる。
この本の中からいくつかのキーワードを紹介したい。


ドリーム・トレーニング

物理的なものに縛られ、社会を小さな集団の利害関係でしか理解できない人は、日頃から学習したり考えたり思考することがなかった人、相互に助け合いながら生きることと自分の人生を哲学することがなかった人。
我々は、まず、未来に向かって、新しい希望を絵に描く練習をしなければならない。あるべき、ありたい、あったほうがいいと願う。それがドリームトレーニングである。信じていた物理的な価値がどんどん減少していく中で、もう今までのやり方ではダメなんだと下を向いてばかりいないで、ゼロベースで新たに何かできるチャンスができたんだと、現状認識を整理し直すことが必要だ。新しい未来像がなければ、どこに向かって進むべきか、誰にもわからない。


ウーマン・エンパワーメント

「エンパワーメント」という概念は、人々を勇気づけ、励まし、人間が本来もっている、生きるための素晴らしい力を引き出す事を意味している。
ジェンダーギャップ指数が先進国で最下位の日本は、まず、表層的な理解を超えて、「ウーマン・エンパワーメント」を具現化して、人々が行動を変えることが求められている。
先月のドイツで開催されたのG7サミットの集合写真に対して批判の声が挙がっている。ドイツのメルケル首相の任期が終わり、G7の首脳陣が全員男性になったことが、スーツ姿の男性が整列した写真にその事実を痛感させられたからだ。実際には、EU代表の女性が参列していたが、16年ぶりに女性のリーダーがいないG7の写真のインパクトは大きかったようだ。
G7の写真が象徴するように、世界の人口の半分が女性なのに、その力が表面化していない。
既に存在している女性の力を社会で発揮させるためのゲートはジェンダーギャップの解決であり、それを後押しするようなプログラムを支援していく構造にならなければならない。


中間が持つゆるやかな価値

どっちつかず、というのは優柔不断で卑怯者のように思われがちだが、実は高い柔軟性を秘めている。中間とは、どちらかに決めつけないこと。
いいと思ったらそれをやり、そうでないと思ったらやめれば良い。とりあえずはやってみる。決めつけ、固執は柔軟性を失った状態で、それが始まった時に老害だとかリーダーを変えようということになるのだ。
常に時代の変化の中で生きていくということは、ときに優柔不断に見えるが、自由と自在性を我々の中で機能させることだ。僕たちは、自己学習し変化し続けることで、自分の人生の主人公は自分である、と信じることができるようになる。


谷口は、「あなたが変われば、世界が変わる」と心から信じている人だと思う。

文:石川 勇一郎
Japan Life Design Systems
Life Design Creative Strategy

Vice president


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