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「羊羹」の由来と成り立ち

割引あり

一般的には、小豆あずきを主体とした餡を型(羊羹舟ようかんぶね)に流し込み、寒天で固めたもの(『煉(練)羊羹』の場合)を『羊羹』と呼んでいますよね?
この和菓子の王様とも云える『羊羹ようかん』について、その由来や成り立ちなどをお伝えしたいと思います。

羊羹とは

羊羹ようかんとは、元来は中国の料理のことで、読んで字の如く「ひつじあつもの」のことになります。
(動物である)“羊”の意味するところは簡単に理解可能ですが、それでは“あつもの”とはどの様なものなんでしょうか?
この言葉は現代の日本ではあまり馴染みのないものですが、肉や野菜を入れて煮立てた熱い汁物料理のことを指します。そこで“羊”を材料にした“羹”ということで(即ち「羊羹」を)直訳すると、蒸した羊肉入りの煮込み料理という意味になります。

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