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褒められたことをしっかり受け止める

あなたは、他人や自分をここ最近でどのくらい褒めただろうか?

あるいは、他人や自分にどのくらい褒められただろうか?

少し胸に手を当てて考えてみてほしい。

僕は人に褒められた時は「そんなことないですよ〜」と謙遜するのではなく、「ありがとうございます。」と感謝を返すようにしている。

それが最低限、褒めてくれた側への礼儀だと思うからだ。礼儀っていうとちょっと堅苦しいな。

アメリカ文化でいうチップみたいなものかも。
「おう、ありがとうっ!」このくらい気軽な感じ。


逆に「そんなことないですよ」だと、相手にも「見る目ないですよ〜」っていっているように(無意識のうちに) 伝わってしまうので良くない。

何より自分自身にも「そんなことない」と自分が思っていることが伝わってしまうのが最悪な点だ。

自分自身の声って、軽視されがちだけど私たちが一番耳にするものだ。
マイナスな声が伝われば伝わるほど、僕達の脳は自分達をダメだと認識してしまうのだ。

つまり、謙遜しても誰も得をしない。

前門、後門、どちらに行っても食べられてしまう。GameOverだ。

だったら、いっそ「俺はすごい!」ということにしてしまう。決めつけてしまう。思い切って言い切ってしまうことをおススメしたい。

そうすれば相手への素直な気持ちが自然に湧いてくるに違いない。
だから、これからも褒められたら感謝を返そう。僕自身が心に誓っていることだ。

先日、ほめるBarというイベントに行った。

一言で言うと、あたり前の日常の中に、無条件に褒められる時間を作りませんか?と言うイベントだ。

東池袋のとあるコテージで集まったのは男女合わせておおよそ12人ほど。

時刻は19:00。仕事終わりのちょうどいい時間だ。(ちなみに、日本テレビが取材に来ていたのにはびっくりした。)

最近人とのコミュニケーションが少なくなっていた僕が、リハビリがわりに参加するのにちょうどよかった。

そこでは全てが肯定された。おちゃらけようが、まじめに何かを語ろうが、ちょっと言い間違いをしようが、受け止めてくれる空間がそこにはあった。


ありがたかったのは、主催の4名が違ったタイプだったことだ。

それぞれの話し方:褒め方があり、話しているときだけでなく、周りの人のトークを聞いているのも楽しかった。

年代も性別も、なんならイベントに来るタイミングも違う中、スムーズにイベントが進んでいたのは案外、このバラエティに富んだ人間層にあるのではないかと思うくらいだった。

軽く4人のことを伝えるとこんな感じ。

一人は女性。おとなしめに見えるけど芯が一本通っていそうなクールな方。

もう一人は太陽みたいに明るい笑顔の男性。楽しませてくれるだけでなく勇気を与えてくれる話し方をする人だった。

もう一人は熱意ゴリ押し!のおっちゃん系。
案の定、周りからも「おっちゃん」と呼ばれていた。

最後は僕がこのイベントに行くきっかけになった男性。ライターらしい細やかな感覚を持っていて、そこに共感している。

ちなみに、この人だ。
Noteにもちょくちょく投稿しているようなので、興味のある人は見てほしい。


初対面の人にめちゃくちゃ褒められるってどんな気持ちだろう?


アイスブレイクなんてやっている間もなく、会話の始まりから突然褒められる。

賞賛のシャワー。勢いが止まることはない。

きっといい意味で意味がわからんだろう。相手も自分も互いも全然知らないのに褒められるんだぜ?

戸惑いを隠せない。少なくとも、僕が最初に感じたのは嬉しいとか楽しいとかよりも、ここまで褒めてもらっちゃっていいんかな?ってことだった。


そうか、それほど褒められていないのだ。


日常生活で、人と付き合っていないというのとは別に、自分自身でも、
自分を褒められていないということに今更ながら気づいた。


生きることが当然のことすぎて。仕事をするのが当然のことすぎて。
休みの日は休みといいながらも、何かしら動くのが当然のことすぎて。


自分にとっての「当然」のことは、他の人にとっても当然とは限らない。


だから、人の数だけ褒める部分は存在するし、そんな気づきを得るために、
日常の合間にちょっと褒め合う時間を作る。

褒めあったら、今度はそれをさらに別の人にも繋いでみる。
褒めの循環だ。

自分を褒めてもらったり、褒めたりするのは、やっぱり恥ずかしいという人もいるかもしれない。

だったら、褒めるしかない空間に行って、人の力を借りてみてはどうだい?って思う。褒めることで、自分の全てが承認される。人間はなんやかんやいって承認欲求を刺激されるのに弱い。

だからつい、「こんなに褒められてもいいのかな?」と疑ってしまいそうになるけれど。このイベントでは少なくともそれが承認されている。だから、それでいいのだ。全力で褒め合おう。

そして、帰ってきてからは自分を、家族を褒めてあげるのだ。
褒めが小さな幸せをよぶ。それって、とても素敵だ。

皆さんのお気持ちを、こっそり置いていっていただければ。小さな幸せ、これからも皆さんに与えます。