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ホテルサービス その200 - 重いお皿へ思う -

近年お洒落なレストランが増えユーザーとしてお店の選択に悩まされる事は多いですね。

その大概の店舗では味は悪くないから選定には更に迷ってしまいます。

調理人は他店との違いを出したい一心で見事な盛り付けを競う姿は画家を彷彿させる。

料理を盛り付けるお皿はキャンパスでありその上に調理の手によりアートを醸し出す。

だからお皿自体が白色無地でなければ映えないことも多いのです。

近年アート料理は奇抜なお皿の特性を活かした作品に仕上がりを委ねる傾向もあります。

従来の丸皿一点だった洋食業界も角皿や非対称皿など見た目重視が進む。

そして和食の盛り付けが崇められ凝りに凝った盛り付けが主流です。

調理には得点が多い多種皿なのですが。

サービスマン側の本音は必ずしも喜ばしくは無いことの方が多いのでした。

デザイン重視のお皿は重く幅も取り人の手がかかり出来れば避けたいものの筆頭にある。

だけど現実レストランの裏側では!
デザインと重い皿を使うお店は増える。

なぜならば
お洒落に見せたいお店だからか。
写真映えだけ狙ってなのか。
料理の味に自信がないからなのか。

理由はどのお店にしてもお皿の選び方に統一性がなく重い重い兎に角重い。

大理石まな板を始め。
灼熱の溶岩プレート。

話題性はあっても皿の重さと火傷に裂傷はサービスマン泣かせの困った問題。

筋肉痛も含め身体に悪影響を及ぼした理由で職を辞める大きな要因になっている。

カウンター商売の様に目の前で作られた料理をお客の前に置かれたお皿に置くだけだと「それ」でもいい「それ」がいいのである。

洋食フルコースでは小刻みに数品を運ぶスキルも欠かせず保温そのためには数枚のお皿を持たざる状況は日常茶飯事。

その部分を理解した上で調理サービスが同じ方向を向いていなければなりません。

いわゆる形が奇抜で重いお皿はサービスマンのやる気を無くしてしまうものである。

自分で複数十回を運んで見れば分かるもの。
どの世界でも独り善がりは富を生まない。

シンプルなお皿に盛り付けお客を良い意味で唸らせるのがプロの腕ではなかろうか。

ホテルレストランでは真っ白のお皿に盛り付ける料理は美しき絵画であるのです🖼️

明日はStaff Canteenについて…
書いて参ります✍️

HOTEL DIRECTOR

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