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ホテルサービス その606 - 古典音曲 -

人として。
一度刷り込まれた記憶を忘れる事はできない。
私の場合それは古典音曲に表れています。

ホテルの地下に備えられた能楽堂🎭
訪れたら幼少の記憶が鮮明に蘇りました🪕

時は遡ること約50年前。
実家は江戸時代から続いた料亭でした。
総敷地面積は1,000坪。

表の館には接待用の小部屋と大小の厨房。
川を跨いで裏手の館は総檜造りの宴会場🍶
(🛶輸送用の手漕ぎ船が常時係留)
そして日本庭園には築山と池を望む館。

創建当時に余った檜材は近くの神社へ⛩寄付を行い能舞台になっています。

お店を切り盛りするのは祖父母。
そして厨房には沢山の板前さんと中居さん達。

環境が大人の社交場で多忙なもので私の遊びは配膳のお手伝い🍱が主でした。

と言っても酒宴席に足を踏み入れることはなく専ら運び屋と片付けでした。

座敷の宴席を垣間見れば裕福なお客さん方。

宴席を華やかに奏でるのはもちろん長歌に三味線の音色と芸者さんの明るい笑顔🪕

その精神は古き良き時代を象徴した豊かさ。
優しさ
 艶やかさ
  心の温かさ
   長歌の音色
これら全て脳裏へ刷り込まれている記憶です。

両親の願いは安定した大企業への道が強く大学は工学部へ進む事に🎓いたしました。

在学時は首席だったものでと申したいのですが実際は『酒席』大好きな大学生活を過ごす奴。

そんな私は4年生の4月には学部内で一番早くIT会社へ内定を頂いていました。

さすが『酒席』しかし…

仕事の最終形は人と人の仕事では?と考え。
当時普及し始めたコンピュータよりも。

8世紀より延々と歴史のある人的ホテルへと思いが募りIT企業の内定辞退を申し出る。

教授大激怒💥
そりゃそうだゼミ長だった事もあります。

それからは根底にあったサービス業への道に導かれる様にホテルへ電話かけまくり📞

何とかやっと新卒でホテル就職できました。

時を経て幾度か有名ホテルへ転職を行い和魂洋才のホテル教育者として今に至る。

ホテルマン時代には自分の中のDNAはヨーロッパに端を発していると思い込む脳天気😇

だからなのか?クラシック音楽に没入し有名な演奏会に足を運んでいます🎶

ところが!
近年覚醒したのは日本の古典芸能🪕

キッカケは浄瑠璃界で有名な京都在住のお師匠様と出会ったこと。

私の心の奥に封印されていた興味が解かれ高まりだしたのです。

〜浄瑠璃とは三味線を伴奏楽器として太夫が詞章を語る音曲・劇場音楽である〜

周りからも浄瑠璃とは?
と知らない方の方が多い音曲であります。

もちろん私も浄瑠璃と長歌の区別はまだ曖昧ではありますが音曲に惹かれているのです。

幼少の時代から刷り込まれていた曲調を聴く度に心地よく浄瑠璃へと辿り着く。

三つ子の魂百まで👶その様ですね実感。

歳を重ねる度に幼少の記憶が鮮明になっていくのは暦が巡るからでもある。

浄瑠璃に覚醒された記憶🧠
何はともあれ古典芸能は心地よい音色。

夢は羽織袴を着用し舞台を鑑賞すること🎭
いょ〜〜ベンベン🪕

明日は熟成色について…
書いて参ります✍️

HOTEL DIRECTOR

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