見出し画像

ジュマペール・ジェームス(23)〜歩行困難、そして介護

2017年9月末頃から、

立ち上がることが難しくなってきた。

お散歩が大好きで、毎日3回、嵐山を歩き回っていた僕。歩けないのでカートに乗せてもらい、お散歩に出かける毎日になった。相変わらず、カメラを向けられるのだけど、得意のカメラ目線も難しくなっていた。

画像1

一人でお座りできないので、クッションを支えにしてカートに乗ります。

画像2

画像3

お首が前に折れ曲がって顎が胸元に食い込みます。首が空気に触れられず熱くなるので、保冷剤を巻いた布を首に巻いて、保冷剤が溶けると交換します。

画像4

お出かけの時も首の下にはスポンジや保冷剤を挟んで首元に熱が籠らないように気をつけてもらいます。

画像5

2018年10月10日、16歳と11か月の僕。半年前くらいからお口が大きく開けられなくなっていた僕。その頃からは、フードをお湯で柔らかくして、シリンジに入れて食べさせてもらっていました。モグモグ、食欲はあるからいっぱい食べるんだけど、「ゴックン」と飲み込みが難しくて上手に食べられない時も。そんな時でも時間をかけて完食。1日二回だけど一度に食べきれない時は、分けることもありましたが、ほぼ毎日完食していました。お水も一人で飲めないので、哺乳瓶のようなもので飲ませてもらっています。

2018年10月5日、この頃は、クッションを使って伏せをしていました。いつも横になっていたら内臓に良くないという医者からの話で、シッターさんがトレーニングをしてくれていました。ママンは、上手に僕を伏せされられないので、もっぱらシッターさんにお願いして助けてもらっていました。コツがわかっていないママン。僕が手足を突っ張るので折れちゃう?と怖かったらしい。

画像6

ママンは僕が大好きで、僕のことがとっても大事。だからママン自身が僕のお世話が出来なくて、僕の体調が悪くなることを恐れ、できないことはシッターさんに手伝ってもらっていました。それで僕が元気でいられるなら僕もママンも幸せ。「一人で悩むのはやめよう。」って、僕が言うのも変だけど?!介護で悩んでいる方、誰かに手伝ってもらう方法を考えるのもいいと思います。

画像7

オムツをしていると、お尻も汚れちゃうのでそんなときにはお家で汚れたところだけシャンプーして、いつも清潔にしていたよ。自宅で洗うのもママン一人では無理なので、一人が僕の体を支えて、もう一人が洗う。二人がかりでした。全身シャンプーは、病院併設のサロンへ1ヶ月に一度通っていました。それは、『シニアシャンプー』と呼ばれていて、シャンプー前に診察。体温を測ったり、聴診器をあてたり。そして、シャンプーの後も体調を診てもらう。シニア犬にとってシャンプーは想像以上に体力を使います。なので、シャンプーによって体調異変を起こすこともあるので、慎重にしてもらっていました。

画像8

両手足の間に抱き枕。皮膚が蒸れないように気をつけます。

画像9

これは人間用のビーズクッション。これだと、体を起こしていられるよ。体勢を変えながら過ごし、床ずれにならないように気をつけています。

カートに乗ってお散歩。気分転換になります。以前は歩いて来ていた野宮神社です。嵐山を毎日お散歩していた僕。歩けなくなってからはカートに乗って。そんな僕に、「あんた、ええなぁ。私も乗せて欲しいわぁ。」って、出会ったおばあちゃんに声をかけられることが多かったなぁ。(苦笑)

画像10

画像11

出会う人が声をかけてくれます。

画像12

うさぎに変身させられている?歩けないだけで、何も変わりません。お散歩へ出かければカメラに囲まれる。お家ではコスプレごっこ?脳梗塞を起こして、通常より若い年齢で歩行困難になったのかも?だけど、相変わらずの生活を送って、僕は幸せです。気づけば人間の100歳超え。それなのに、毎晩寝る前にはママンが呪文のように、「大好きだよ。長生きしてね。」と僕に囁く。「僕、100歳を超えてるんだよ〜。実はかなり高齢のおじいちゃんです。」心の中で、叫んでいた僕。(苦笑)

サポートいただいたお金は全額動物愛護センターへ寄付します。保護犬ジェームス君。孤独で寂しい幼少期を過ごし、後にラジオDJを始めて人気者に。義援金活動を続けていたある日、脳梗塞に倒れ、リハビリのお陰で復活しましたが、やがて寝たきり生活に。ジェームスカレンダーの売上金全額寄付継続中。