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週末旅をお勧め(12回目):一泊二日で北海道の道東ドライブ

12回目の週末旅はいつもの旅とは少し違います。いつもは自宅から羽田空港を経由して航空機で往復する週末旅ですが今回は帯広発の旅です。
出張で帯広に滞在中の土日休みに車で道東を旅行した時の記録で東京からだと釧路空港から同じように回れそうです。

【1】今回の旅の目的


帯広は出張で100日/年くらい滞在しているが週末は東京に戻る事も多く帯広にいても土曜日は仕事で日曜だけの滞在となる。帯広の周辺はこの日曜に良く行ったが連休だと少し遠くに行けるのと、会社の人が道東に行ったことがないと言う事で一泊で計画し初冬の道東を見て美味しいものを食べる事が目的です。私は前にも来たことがある場所が多いので夏の写真もありポイントではそれも紹介します。

【2】道東の旅の計画(移動・宿)


今回の旅は帯広発で車での移動なので宿泊のみ予約しました。
移動:いつも使っている車を利用する
宿泊:根室の宿を一泊二食付きで予約(花咲ガニ付き)

【3】おおよそのルート


1日目:帯広⇒オンネトー⇒弟子屈⇒野付半島⇒根室(泊)
2日目:根室⇒納沙布岬⇒車石⇒落石岬⇒霧多布岬⇒釧路⇒根室
この旅をGPSで記録したログを地図に落としたのはこれになります。

GPSで記録したルート

【4】道東旅行の写真レポート

(1)1日目の行程
帯広に滞在中の旅なので出発は帯広のホテルから。定宿にしている帯広駅前のノースランドホテルの部屋からいつもの様に「スーパーとかち」の出発を見送る。

朝一番の帯広発で札幌行きのスーパーとかち

天気だけは読めず前日から道東は雪が降って積もっているようで予定した行程で行けるかが心配となる。まずは道東自動車道を使い足寄を通りオンネトーに向かう。足寄の近くの風景はこんな感じ。

今日は助手席なので高速でも写真撮影が出来る

今回は珍しく一人旅ではなく運転していない時は写真がたくさん撮れる。高速道路を降りて足寄の国道241号はこんな感じで、この時期にここまでたくさん雪があるのは珍しいですね。

山も道路の両側も雪が

この後にオンネトーに向かいますがオンネトーへの近くにくると雪が多くなり轍がクッキリとしてきました。ここまでは交通量がありますが、この先を右に曲がってオンネトーに行きますが道路はどうでしょうか?雪が積もりすぎて入れないかも知れません。

轍が深くなっている

ちなみに夏に来たときはこのような風景でした。

夏に来た時(山が見えるはずが)

なんとかオンネトーにたどり着きました。オンネトーも季節外れのこの時期は色の無い世界でした。これもまた写真としては面白いですね。

これも写真としては面白い

前に来た夏の写真では色がある綺麗な場所で左は雌阿寒岳、右は阿寒富士が見えています。

夏はこのように綺麗な風景が見られる

オンネトーは少し標高が低い場所にあり国道への戻りは坂道を登る必要があります。スタッドレスタイヤですが轍も消えるくらいの積雪でうまく昇れるでしょうか?

車もあまり通らず雪も深い

何とか走り切り阿寒湖までたどり着きました。阿寒湖はその名前の通り寒々しい景色でした。

色の無い風景で寒々しい

阿寒湖も色のない世界でしたがこの「ボッケ」だけは色が感じられました。ここは阿寒湖温泉のお湯が湧き出ている場所なので、地熱で温度が高くなりこのような景色になっています。

地熱で雪も溶けている

ちょうどお昼に近くなったので調べておいた有名な弟子屈ラーメンにしました。お昼時ですがシーズンを外れているので長蛇の列ではありませんが、そこそこ混雑していました。寒い時期のラーメンはとても美味しいですね。

弟子屈ラーメン

次の場所に行く途中には「モアン山」があります。モアン山は『牛』の文字があるのが有名で少し雪が積もった時期は牛の文字の所が白くはっきりした感になります。

次に来たのは地球が丸く見える展望台として有名な開陽台ですが、天気が悪く遠くまでは見えないですね。紅葉の時期で天気が良ければ綺麗な景色なんですが。

今回は『鉄』活動も含めていて標茶線の終着の標茶駅に残されている転車台を見に来ました。蒸気機関車の向きを変えるための転車台があり、今でもそのまま残されています。駅や前後の線路は無く鉄道遺跡として転車台と蒸気機関車だけがあります。
静態保存されている蒸気機関車はC11型です。

転車台の全景も撮影しました。転車台は保存会の方の努力で手入れがされています。先ほどの蒸気機関車を載せて回すイベントも行われるそうです。

転車台はメンテナンスされている

次は野付半島に行きます。根室海峡も天候による波が荒い状態でした。天気が悪く視界が効かない状態でも国後島は見えるようにこんなに近い日本の国土に行けないというのは残念です。

国後島はあんなに近いのに

野付半島は細長い砂嘴でいちばん細いあたりの写真がこれで、左は海で右は半島に囲まれた内海(野付湾)です。道路の左右にわずかに陸地があるだけですね。

右も左もすぐに海

野付半島は特異的な地形で陸地が海水で浸食されて生えていた樹木が立ち枯れしているのが見られます。この場所からはナラワラと呼ばれ、海水で浸食され風化されたミズナラなどの木々が立ち枯れているのが見えます。

野付半島の先端の少し手前には野付半島ネイチャーセンターがあり、ここからトドワラを見るための探書線歩道を歩いて近くで見る事が出来ます。一番先端まで来て近くでトドワラを撮影しました。ナラワラはミズナラなどの木なのでナラワラでしたが、ここはトドマツの立ち枯れなのでトドワラと呼ばれます。

初冬のトドワラ

ここも何回か来ていて年々木々が少なくなっているようです。6年前に来た時の写真ですがこの頃からはあまり変わっていませんね。

6年前の夏に来た時

30年前までさかのぼってみると右側の所にはたくさんのトドワラがあったのがわかり、殆ど消滅してしまった様ですね。

30年前は立ち枯れの木が沢山あった

奥の方は湿原になっているので木道の上を歩くようになっています。

この木道の所で引き返します。ネイチャーセンターの所には「野付半島」という碑がありました。先端まで道路は延びていますがそこには何もないので写真を撮影するならここですね。

帰りに道路近くに立派な角を持ったオスのエゾ鹿がいました。車の所からなので安心ですが、歩いている時に出会ったらこの角は怖いですね。

野付半島のトドワラを見た後に宿泊の根室に向かいますが、ちょうど陽が沈む所でした。内海の近くにはエゾ鹿の群れがいてシルエットでいい感じでした。

太陽が沈むところも少し見えましたが向こうの半島のように突き出ている所の林に沈んでいきました。

野付半島から宿泊の根室までは淡々と進み旅館に到着です。風呂に入り待望の夕食はこれでした。事前の調べで花咲がに・ウニの茶碗蒸し・刺身などがついた食事と言う事で満足のいくものでした。

(2)2日目の行程
昨日は天気が悪かったが今日は朝から青空が見えていていい感じでのドライブができそうだ。宿の朝食はサンマが一匹ついていて、これが脂がのっていてとても美味しくかに汁も美味しく満足の行くものだった。

朝食後は近くの金刀比羅神社に来ました。この神社には面白いものがあるので立ち寄ってみました。

面白いものと言うのはこの「さんまみくじ」で横に置いてある釣り竿でサンマの形をしたものを釣りあげます。そのサンマにおみくじがついています。釧路・根室はサンマの漁獲量が多いところで、朝食にも出ていました。

金刀比羅神社の所から海の方を見ると少し沖に弁天島があります。この島は無人島ですが市杵島神社があり写真で赤く見えるのが神社です。手前には海上保安庁の巡視船が見えます。

根室半島にはたくさんのチャシ跡群があります。チャシとはアイヌ語の「柵囲い」を意味していて、砦や祭祀の場所など色々な柵で囲まれた場所の事です。この場所は温根元湾にある岬の上にあり、地名はヲンネモトを漢字にしたものです。

近くに漁港の広い場所がありますが見学をするにはこの有蓋貨車のある場所に車を置いて歩いていきます。

ポールの立っているところまで来ましたが、明確な区別がつきませんでした。

納沙布岬にはオーロラタワーという展望台がありました。この時は営業していて上まで入ることが出来遠くまで見る事が出来ました。これは納沙布岬方面を撮影したものです。いまは営業が終わり廃墟となっているようです。

「四島の架け橋」を撮影しました。四島とは国後・択捉・歯舞・色丹を示し北方領土の返還を願って作られたものです。

納沙布岬の手前に駐車場があり、灯台や岬の先端にはここに車を置いてあるいて行きます。この駐車場の所に岬を示すポールがあります。ここのポールには本土最東端と書かれています。日本最東端は北方領土になるので本土という表現ですね。

駐車場から見た納沙布岬灯台です。岬自体が海面からの高さがあるので灯台はそんなに高くありません。

歩いて灯台の所まで来ました。入口には納沙布岬灯台のポールがあります。

灯台の奥の岬の先端に来てその先の写真を撮影しました。この写真の岩場が本当の本土最東端ですね。

本当の本土最東端

駐車場に戻ってきて北側を撮影した写真で、先ほど登ったオーロラタワーに四島の架け橋などが見えますね。

左にオーロラタワー、右に四島の架け橋

納沙布岬を見た後は根室市内に戻って来ました。市内にある明治公園のサイロは北海道らしい風景として有名で、他にあったものを移設して保存しているそうです。

明治公園のサイロは絵になる

今日も『鉄』活動を。日本最東端の駅と言われている根室本線(花咲線)の東根室駅です。線路はこの駅がカーブの先端のようになっていて、根室駅は少し西に在ります。北方領土(択捉・国後・歯舞・色丹)には鉄道はないので名実ともに日本の最東端の駅ですね。前に来たときは根室の反対が花咲駅でしたが廃止となり、この時は西和田駅になってしまいました。

次は国の天然記念物がある花咲岬へ。

花咲岬には頂上節理が丸くタイヤ状になっている車石があります。この写真の石がそれで国の天然記念物になっています。

国の天然記念物の車石

こちらの岩場は柱状節理の縦に並んだ岩が良く見えますが、その柱の下に丸くなった車石が横に並んでいるのがわかります。

花咲岬にも灯台がありました。この後に行く予定の湯沸岬灯台(霧多布岬灯台)によく似ています。

北海道の灯台に多い形と色

根室本線(花咲線)沿いの道路を走っているときにちょうど列車が通りかかりました。本数が少ないのでタイミングがよく、さらにルパン3世のラッピングトレインとダブルのラッキーでした。

タイミングが良かった

落石岬には過去にも来ていますが風景が素晴らしい場所だったので職場の人にもお勧めしたく、シーズンが違う時の景色も見たく再び来てみました。車を置いて少し歩いた先からは写真のような木道になっていて向こうの林の奥が岬になります。

落石岬の入口

林の中の木道で撮影した写真です。木道の最初はヒグマがいそうで少し怖い感じでしたが見通しは良さそうです。

木道も終点近くになると海が見えるようになって来ます。

この時期の木道は腐っていて危ないので慎重に

林から出た所に落石岬の看板があり根室十景になっているそうです。林の中を抜けた先は広々とした草原になっていて正面に落石岬灯台が見えます。

初冬なので草は枯れている

草が茶色っぽくなっていますが前に来た夏は真青な草で全く雰囲気が違いますね。

前に来た夏は緑の草原

草原の一角には窪んだ場所もあり、その向こうに海が広がっていて左には灯台がありいい感じです。冬の初めは一面茶色ですね。

落石岬で好きなアングル

夏に来たときは一面緑だったのですが、冬の初めは一面茶色ですね。

前に来た夏も同じようなアングルで撮影していた

落石岬灯台は四角くて赤い帯が描かれています。赤になっているのは冬の雪の時でも目立つように赤が選ばれているそうです。

ここも北海道らしい形と色

灯台の奥は崖になっていて眺めがよいので来てみました。この写真は西側を見たもので岬一帯の草原の先は切り立った崖になっているのがわかります。

同じ場所から東側を撮影した写真で、こちらも切り立った崖になっています。

落石岬から霧多布岬に向かう途中の展望が良い場所で振り返って落石岬を撮影しました。

落石岬ですが灯台は見えない

次は霧多布岬です。岬の少し手前に岬全体が見える展望場所があり、そこには看板があります。

遠くに灯台が小さく見える

この場所は生田斗真と新垣結衣主演の映画「ハナミズキ」のロケ地で沈む夕陽に照らされる灯台のシーンがあります。なお、霧多布岬は霧が良く発生する岬という事で言われている名前で正式には湯沸岬と言います。

霧多布岬灯台(湯沸岬灯台)の写真で北海道に良くある赤く塗られている灯台です。

北海道らしい形と色

灯台のさらに奥の先端には展望台があり、そこの写真です。 岬の先には岩場があります。

次に来た琵琶瀬展望台から北の方の湿原を撮影したものです。右側の家がある先は奥琵琶瀬野鳥公園になっています。

お昼は厚岸の牡蠣を充分に食べる予定でしたが予定したお店は臨時休業になっていたので他のお店を探し、シーズオンオフでやっと見つけたお店で牡蠣が乗ったラーメンを食べる事が出来ました。

牡蠣ラーメンのセット

昼食を食べたのは厚岸駅の近くなので、ついでに駅舎も撮影しました。

釧路まで戻って来ました。釧路で有名なのは幣舞橋で釧路川の河口に近い場所にあり水位変化が少ないのか川面からあまり高さがないように見えますね。

釧路川の河口に架かる幣舞橋は夕陽が綺麗な所で有名です。日没の時間に来たのですが太陽は雲に隠れて見る事が出来ませんでしたが、水平線がオレンジに染まっていました。

幣舞橋から河口方向

釧路フィッシャーマンズワーフMOOで夕食用にさんまのお寿司を買って一気に帯広まで帰り今回の旅は終了です。ホテルに戻って買ってきた「さんまの寿司」で夕食です。

釧路で買ったのを帯広のホテルで食べる

【5】まとめ


・初日は雪模様の天気であったが道路の不通もなく予定通りだった。
・前から気になっていた標茶の転車台も見る事が出来た。
・宿は食事は満足いくものであったが建物自体は古く耐震的にちょっと不安でもあった。翌朝食も良かった。
・2日目は天気も回復し季節外れではあったが珍しい風景を楽しむことが出来た。

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