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「演劇集団キャラメルボックスを開けてみた」Part.1

城西国際大学メディア学部キャンパス誌「Update Vol.2(https://online.fliphtml5.com/kbtoy/ayak/#p=1)」で行ったインタビューの完全版。
これを読めば、あなたもキャラメルボックスのことをもっと知りたくなる!
「こんなにもたくさんの面白いお話を伺えたのに外に出せないのはもったいない!」
誌面のページ数の都合上泣く泣くカットした部分も収録した完全版です。
キャラメルボックスの作品についてのお話や思い入れのあるキャラクターについても...!?ファンの方は特に必見です。
7つに分けて掲載しております。是非ご覧ください!

  1. 学生時代の演劇との関わりやきっかけ、キャラメルボックスのオーディションとは・・?

  2. キャラメルボックスにしかない部分は?外部公演と劇団との違いは?https://note.com/jiu_uda_seminar/n/n62801434c1cb

  3. 好きな劇場、尊敬する人や影響を受けた人https://note.com/jiu_uda_seminar/n/n6628c33f5de5

  4. キャラメルボックスで印象に残っているキャラクター&ダンスシーンhttps://note.com/jiu_uda_seminar/n/ne51492dab55f

  5. 成井さん 演出しているときに大切にしていること、キャスティング方法https://note.com/jiu_uda_seminar/n/n9661e9720234

  6. 多田さん・鍛治本さん 役作りについてhttps://note.com/jiu_uda_seminar/n/n03a0d597508a

  7. 読者の皆さんへのメッセージhttps://note.com/jiu_uda_seminar/n/n4dd71f00a570

演劇集団キャラメルボックスとは?

1985年6月30日、早稲田大学の演劇サークル出身で脚本・演出家の成井豊を中心に創立。
「エンターテイメント・ファンタジー」「人が人を思う気持ち」を基調に、「家族でも観られるエンターテインメント演劇」を上演し続けている。代表作は、『銀河旋律』『広くてすてきな宇宙じゃないか』『また逢おうと竜馬は言った』『サンタクロースが歌ってくれた』など。中でも、SF作品の評価は高く、2011年には海外SFの名作である、ロバート・A・ハインライン『夏への扉』を世界初舞台化するに至る。

1990年には1公演の観客動員数が1万人、1993年には2万人を突破。1989年のオーディションで入団した上川隆也が1995年にNHKドラマ「大地の子」で主役に抜擢された。1997年には3万人を突破。

2004年、北村薫さんの小説「スキップ」を舞台化。以後、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さん、辻村深月さんなどの小説を舞台化する路線も定着する。2015年の結成30周年には、ついに筒井康隆さんの『時をかける少女』を世界初舞台化を手掛ける。

2019年5月に上演した『ナツヤスミ語辞典』をもって劇団活動を休止したが、2021年12月に『サンタクロースが歌ってくれた』にて、活動を再開した。

https://caramelbox.com/about/
キャラメルボックス
『サンタクロースが歌ってくれた』(2021) (c) 引地信彦

Part.1  

——学生時代の演劇との関わり方や演劇をやろうとしたきっかけは?

成井豊さん(以下成井): 演劇を始めたのは高校1年生の演劇部からです。その流れで演劇に興味があったので、大学でも演劇サークルに入りました。

多田直人さん(以下多田) :僕も高校演劇から始めたので、同じですね。そこから今に至るという感じです。僕はとっても不純で、高校生入ったタイミングで彼女を作りたいなと思って、女の子が多い文化部に入ろうと演劇部に入りました。でも気づけば演劇が楽しくて、高校時代に1番楽しかったのが演劇だったので、それを仕事にできればいいなと思い、役者を目指すようになりました。

鍛治本大樹さん(以下鍛治本) :僕はキャラメルボックスの俳優教室に入ったのが初めての演劇でした。役者になりたい思いは小さい頃からあったのですが、中学・高校にも演劇部がなかったんです。九州の宮崎県出身なのですが、舞台を見る機会がほとんどなかったので、舞台がどういうものか全くわかっていなくて。大学入学を機に東京に出てからは、俳優になろうとオーディション雑誌をずっと見続ける日々でした。たまたまキャラメルボックスの劇団オーディションの記事を見つけて、舞台あんまり興味ないけど、勉強のために行ってみるかと思って応募して、見事に2次のオーディションで落ちたんですけど。それがあまりにも以前に受けていた事務所や映像のオーディションとは、全く違うオーディションだったので、衝撃を受けまして。舞台ってこんなに体を動かしたり大きい声を出したり、そういうスキルが必要なんだなと。これは一回ちゃんと勉強したいなという思いもあって、その直後に募集していたキャラメルボックスの俳優教室(2月から12月までお芝居が学べるところ)に大学4年生の時に入りました。

——キャラメルボックスのオーディションは、他と何が違っていたのでしょうか?

鍛治本:それまで僕が経験したオーディションは、15分程度でふんわりと優しい感じで終わるというパターンでした。
キャラメルボックスのオーディションは書類審査後の2次オーディションからは、20分くらいのエアロビクスという有酸素運動をやるんですよ。劇団員が目の前で見本見せてくれて、ついていきます。でもやったことないので、まずついて行くのが大変で。
それがやっと終わったと思ったら、音楽に合わせて腹筋しますと言われて、それが10分、15分くらい続くんです。キャラメルボックスを好きな方がいっぱい応募しているので、僕は本当に何も知らずに行ったけど、みなさんちゃんとその傾向と対策が分かっていて、水分たくさん持ってきていて。僕は最初に受けたとき、缶コーヒーしか持っていなくて、ヘロヘロになって大変な思いをしました。その後に自己PRとセリフがありましたが、もう覚えてないです(笑)。
最初の体を動かすところでヘトヘトになっちゃったので、やっぱり体を使う職業なのだということを初めて舞台俳優を意識した瞬間でしたね。

キャラメルボックス
『クロノス』(2022) (c) 引地信彦

Part2へ!

キャラメルボックスにしかない部分は?外部公演と劇団との違いは?
https://note.com/jiu_uda_seminar/n/n62801434c1cb


最新情報!(2024年3月時点) 詳細は各HPをチェックしてください!

<演劇集団キャラメルボックス 次回公演予定>
キャラメルボックス2024 クリスマスツアー
2024年12月 大阪・東京公演

<成井豊さん 最新作、鍛治本大樹さん 出演予定作品>
NAPPOS PRODUCE 『湯を沸かすほどの熱い愛』
【原作】中野量太 【脚本・演出】成井豊
2024/5/18(土)~5/26(日) @サンシャイン劇場
2024/6/1(土)~6/2(日) @サンケイホールブリーゼ

<成井豊さん 脚本・演出・作詞、多田直人さん 出演予定作品>
『無伴奏ソナタ-The Musical-』
【原案】 オースン・スコット・カード 【翻訳】 金子司
【脚本・演出・作詞】 成井豊 【音楽】 杉本雄治
2024/7/26(金)~8/4(日) @サンシャイン劇場 ※大阪公演あり
2024/8/10(土)~8/11(日) @森ノ宮ピロティホール

村上

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