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アメリカ2023前半、私の就職活動状況

しばらく空いてしまいましたが、ここ最近の就活について書いてみたいと思います。

結果から言うと5ヶ月かかって決まりました。大変だったかというとやはり大変で、でも長かったかというとそうでもく忙しいうちにあっという間に5ヶ月も経ってしまったと言う感じです。トータルで120回インタビューしています。(リクルーター68回、本選52回)今日までの5ヶ月ほぼ毎日インタビューしていました。多い日では一日5回ほど面接しました。レイオフされた翌週がこの5ヶ月で一番インタビューがありました。ホリデーシーズンに少しスローダウンしたもののたくさんの方々とお話しさせてもらいました。


私は去年11/9にメタからレイオフをEメールで通知されました。噂は随分あったのでそんなに慌てることはありませんでした。作品のバックアップもある程度ありましたし、メタもいきなり追い出すと言う事はなく半日くらいは同僚とチャットすることができました。ただ私は東海岸なので西海岸の同僚とは時差のため話せずに最終日が終わりました。

作品のバックアップはできたのですが、ドキュメントなどグーグルドックへのアクセスはすでに切られていたのでプレゼンテーション等のバックアップが無かったのが残念です。

私は朝からレイオフのメールが来るのではとスタンバイしていたので朝7時過ぎにはリンクドインにレイオフの旨をポストしました。たくさんの反響があり心温まる1日となりました。早速仕事の紹介もたくさんあり、もうすぐ次の日くらいからインタビューを始めました。これはすぐ仕事見つかるかなと思いました。


IT企業のレイオフが次々に発表される。

私は最初はIT企業を中心に応募していました。今までもそうでしたし、これからもITがいいなと思っていました。ところがどこの会社もどんどんレイオフです。紹介してくれた友達の企業もレイオフしていてプロセスが頓挫することばかりでした。セールスフォース、グーグル、アマゾン、ゴールドマンなど張り切ってインタビューしていたのですがどこもダメでした。

そして去年の今頃の就活に比べるとプロセスがとても長かったです。去年はインタビュー後早ければその日のうちに、遅くても2−3日以内に返事が来て次のステップに行きました。今年はだいたいどこも3週間のインターバルがありました。世間に優秀な人材が溢れているのでインタビューをたくさんしているようです。


RTO - Return to officeの傾向

レイオフの他にもう一つ大きな変化がありました。コロナも終息になり会社に出てこいと言う企業が増えたのです。現在ではほとんどの大きい企業はハイブリッドもしくはオンサイトになりました。つまりニューヨークにいながら西海岸の会社で働くと言うことができなくなりました。したがって私はニューヨークの会社を中心に就活を進めることになりました。去年はたくさん西海岸の会社も受けました。今年は申し込んでもローカル社員かもしくは同じタイムゾーンに限ると断られたこともなん度もありました。LOW’Sというホームセンターの会社のからインタビューをしたいと何度か連絡来たのですが、途中からリモートオプションはなしとなり断られました。


ニューヨークの企業:金融とスタートアップ

今年になり私のフォーカスはニューヨークの企業になりました。Metaでは本社よりもブランチで多くレイオフされていたようなのでニューヨークが本社の会社を中心にいっぱい申し込みました。ニューヨークが本社でITでもないとなるとおのずと金融関係ばかりになってしまいました。先週またメタもレイオフがあったのでさらに就活の競争が大変です。私はGoldman, JPMC、USbank, Wells Frago, Citi, M&T, USB, bloomberg, Blackrockなどの金融大手を受けています。他にもたくさんニューヨークの中小のスタートアップを受けていました。小さいところでは社員7人の初めてのデザイナー採用といったところから150人規模のスタートアップまで様々でした。小さいところほど選考が厳しい印象がありました。

META出身はスタートアップ厳しいのか

スタートアップはリモートOKの会社が多いいのでニューヨークだけでなく、ベイエリア、アトランタあたりと受けたのですがどこも一次止まりが多かったです。GAFA出身者は大企業しか受けないと思われがちですが会社のサイズ問わずいろいろお話ししました。どうも嫌われてるのかなと思うくらい会話が弾まないことも多かったです。どうせ景気良くなったらすぐ他に行くんでしょうと言わんばかりです。スタートアップではモバイルデザイナーを探しているところが多かった印象で、それで断られたことも多々ありました。リクルーターには事前に私は最近モバイルやってない旨を伝えていたんですが、リクルーターはとにかく数をこなしたいところもあるのでとりあえずインタビューに送られたのでしょう。

社外リクルーターのクオリティーはどこもイマイチです。ほったらかしのフォローなしばかりでした。今も最終まで行って音沙汰なしが4社ほどあります。インタビューアーも質が悪いところが多かったです。インタビューたくさんしていて辟易してるんでしょうね。


合計120回のインタビューをしました。

  • 11月:17

  • 12月:24

  • 1月:15

  • 2月:17

  • 3月:34

  • 4月:13

11月12月はホリーデーシーズンの割にたくさんインタビューが来ました。この頃は大企業のレイオフはメタとツイッターくらいだったのですが結局GAFAをはじめITはどこもダウンサイジングでした。もう12月で就活終わって1月にはオファーが出るだろうと予想していました。

しかしその後Amazonやメタはなんラウンドもレイオフしていて良い人材がマーケットに多く、なかなかの競争です。1月2月はレイオフの影響か募集が少なかったです。この時すでに3月くらいには少し募集も増えるだろうと言われていました。

コントラクターでどうだというお話もたくさんありました。walmart, amazon, googleなどは何度もコントラクターのお誘いがありました。こういうのは人材派遣会社から半年なり一年位いかかされるんですよね。給料もそんなに悪くないのでフルタイム諦めて応募しようかとも思いました。結局応募しませんでしたが、なぜかインド系のリクルーターばかりでした。アウトソーシングはインド系が多いんでしょうねー。メタにいた時にコントラクターと正社員の差を感じていたので、できれば最初からフルタイムがいいと思っていました。

2月終わりにくらいになると急に求人が多くなったように思います。私ももう一度仕切り直ししていた時期です。どこの会社のプロセスも2ヶ月ほどかかり、かなりのエネルギーを注入していたのに選ばれないのは残念でした。去年からホリデー挟んで2ヶ月くらいかけて進めていたWALMARTとJPMCは最終もうまく行って、もう受かったと思ったのに選ばれませんでした。

3月に入る頃私のカレンダーはもう毎日インタビューで会社で働いているくらいコンピューターの前でした。少し焦りも出てきていました。メタは正式に2月で退社になっていたからです。ポートフォリオも何度もやり直ししました。

ちなみにレジュメだけならこの5倍は出しているんではないかと思います。そう考えると意外とかなりの確率で面接に漕ぎ着けているように思います。全く反応がないという求職者が溢れている中でUXは比較的ボイ集があるのかもしれません。またMETAの名前がレジュメにある効果かもしれません。


キャリアサービスは有効か。やはりネットワークがモノを言う。

メタのレイオフパッケージにはLHHというキャリアサービスが無料で3ヶ月受けられるとありました。レジュメのガイドとか面接の仕方などのコーチもありました。なかなかいいサービスなのですがデザイナーの私にはいまひとつだったかもしれません。ポートフォリオやデザインチャレンジのコーチはありませんから。

リンクドインでは多くの人がレイオフされた人にアドバイスしますよとタイムスロットを設けてくれている人がいます。私はそのうちの一人とお話しさせていただきました。かつて働いていた会社のエグゼクティブだった方です。私はレジュメやリクルーターのスクリーンで落とされることは少なかったのですがファイナルステージまで行ってもなかなか選ばれないのが悩みでした。ファイナルステージではエグゼキュティブとの面接も多くどうしたらいいインタビューになるか相談させてもらいました。これはとても役に立ちました。ファイナルステージまで来るとスキルよりも会社にあってるかのマッチングです。それはわかっているのですが具体的に何をすればいいのかがピンと来なかったのです。この話はまた次回にででも。


選考が長すぎる。資格や何か出来なものか。

前述のように私は120回もインタビューしています。同じことをなん度もしています。なん度もホワイトボードチャレンジ、ポートフォリオプレゼンテーションしています。どちらも1時間はかかります。その準備にも何時間もかかります。デザイナーだけでなく課題が出るポジションは多々あります。すごき時間がかかります。これはどうにかならないものかと思います。ホワイトボード一級とかそういうのがあれば面接スキップできるとかあればいいんですけど。もしくは経験何年以上あればスキップとか。就活のために色々デザインの課題出るのですが無料でやるに費やす時間がかかりすぎです。


これからも外国人にビザをサポートするのだろうか

最後にもう一つ忘れていけないのはどの会社もかなり最初の段階でビザサポートがいるかどうか聞いてきます。外国人にはきついです。現在ビザサポートしますと言うのは大企業では少ないです。これまで積極的に外国人雇っていたITがダメなので影響は大です。リンクドインでもレイオフされたHヴィザ保持者が涙の訴えをしていますが世の反応は冷ややかになっています。まぁアメリカ人がこんだけ仕事ないのにわざわざ外国人雇うのもはばかれるのでしょう。ビザ保持者は通常60日以内に次の仕事を見つけないといけません。単純に就職プロセスだけで2ヶ月かかるので難しいです。オファーをもらってもそこからバックグラウンドチェックなどもありさらに1−2週間かかります。


5ヶ月経っても仕事が見つかっていない元同僚はたくさんいます。GAFA出身だからすぐ見つかるということは全くないです。インタビューにはすぐありつけそうですがなかなか選ばれません。新卒のシーズンですがインターンからの採用を見送ってるところも多いいのでますます厳しいです。去年の夏メタのインターンできていた学生は私がレイオフされた時点では今年の採用はホールドでした。


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