映画「花束みたいな恋をした」を見た。
毎日note更新 Day7
話題の映画を、シェアハウスの友達と見に行った。「花束みたいな恋をした」という映画。今日のテーマはこの映画を見て思ったこと。
※ネタバレがあるので、映画を見ていない人はそのところご了承ください。
※昨日の続き(外交的HSPの話)を書こうと思っていたけど、延長します。
映画館で映画を見るのは久しぶりだった。大きいスクリーンや会場の雰囲気にのまれたのか、なんだかものすごく集中して見てしまった。途中から涙腺がおかしくなり、自分でも引くぐらい泣いてた。
私個人としての評価は、星5つが満点としたら、3.8くらい。予告編からは、主演の菅田将暉と有村架純がラブラブな様子が印象的だったけど、全然そればかりではなかった。ラブラブ期間が終わって、別れるまでのプロセスが中心的に描かれていて、心理的には重たい。だけど一回でも人と付き合ったことがある人はかなりの割合で共感しちゃうと思う。
映画の中で、最後の別れのシーンが一番辛かった。ふたりともすっかり別れる決心をして、デートしたり告白までしたりした思い出のファミレスで、最後の話をするシーン。ふたりとも思い出が蘇って、映画の中のふたりは大号泣していた。一緒に私も大号泣。
人は付き合っている人と別れる、と決めるとき、どんなことを考えているんだろう。マイナスな感情と向き合うことだから精神的に辛いし、それでも別れたいと思うほどの理由がないとできない。正直私は前付き合っていた(と私は思っていた)人と自然消滅的な別れ方をしたし、同棲したこともなかったから、みんなどんなふうに別れると決意をするのか、とても気になっていた。
付き合うまでの馴れ初めは、気軽に話ができるけど、別れ話はデリケートだからあまりリアルな話を聞いてこれなかった。女性は別れたらすぐに、次のことを考える人が多いということもあるのかな。しかも今回の映画のような円満な別れかたをするケースってものすごくレアだと思う。
映画では同棲もしているから、精神面のみならず、家のことやら荷物やらでなおさら別れにくいのではと思う。
私自身は彼氏と同棲をはじめて、半年が経過したところ。3歳年上で、海外協力隊の同期で研修所で知り合った。
彼氏と別れを意識したことは、今までまったくないとは言い切れない。私たちは育ってきたバックグラウンドも、好きなことも、食べ物の好みも全然違う。特に育ちかたが違うと、生活する上でギャップを感じやすいように思う。
最近特に気になるのは、今年夏から行くイギリスの大学院に向けて、勉強に集中したいと言って仕事をしようとしないこと。去年の3月に帰国して、留学に行くまでに1年以上あったのに。留学に協力隊の積立金があるから正直仕事をしなくても今はなんとかなってしまう。学費はローンで行くと言っているから。
彼は家のこともあまりしてくれない。私が仕事をしている間は、夜ご飯の準備や買い出しには行ってくれていた。でも私が在宅してたり仕事がなかったりすると途端にサボり出す。私は料理が好きだからまだいいけど、掃除洗濯までいつもやっている。(正直まだまだ書き足りない。でも止まらなくなりそうだから今日はやめてこう…。)
私が何度も手伝ってよと言っても態度が変わらない彼に、もう本当にうんざりしていた。そんなとき、シェアハウスの友達が言ってくれた言葉に救われた。
「物質的な面が得意な人もいれば、精神的な面が得意な人もいる。それは人それぞれ。お互いが得意なところをやればいいんじゃない?」
ああ、そういうことか、と納得。実は心の奥底では気づいていたんだと思う。でも私は家事という物質的なところに目がいきがちで、ついつい目に見えないものを忘れてしまう。
彼の情報収集能力と考抜く力、精神的にタフなところにものすごく救われていたんだった。特に精神面では、私が倒れそうになっても、彼がどんと構えていてくれるから、安心して泣きつくことができるんだった。救急車を呼びたいくらい心が緊急事態なとき。そんなこと毎日あるわけがなく、一年に数回程度だし、最近は特に頼る必要がなかった。だけどあのとき彼がいなかったら、私はどうなっていたんだろう。
映画を見て、恋愛において避けることができない別れのプロセスを知ることができたのはとてもよかった。HSPの私にとって、最悪のケースを予想しておくのは精神安定剤になる。
私は彼との別れを想像して泣いてしまったのか。今年の夏からイギリスと日本で遠距離になる予定の私たち。コロナでオンラインになるかもだけど。そうなったらいいなあ。
遠距離になっても、もしよければその先も、引き続きよろしくねと言いたい。彼との関係を見つめ直せる、素敵な映画に出会えて良かった。恋愛に悩むすべての人におすすめです。
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