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大好きなウズベキスタンのこと。伝統料理プロフの美味しさを伝えたい

ウズベキスタンにまた行けるとしたら、食べたいものがたくさんある。食いしん坊な私は、日本でなかなか食べられないウズベキスタン料理を思い出すのがつらかった。食べたくて食べたくてどうしようもない衝動にかられるから。

私が一番好きだった料理はなんだろう。と思ったら、やっぱりこれなんだよなあ。

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ツヤツヤした茶色いごはんの上にドーンと乗っているお肉。煮込んでクタクタになっているにんじん。豆やレーズンなど具材がたっぷり。

この料理はプロフといって、肉と野菜の炊き込みごはんのようなもの。かといって日本の炊き込みご飯とは全然違う。たっぷりの油で炊き込むのでご飯がツヤツヤでパラパラ。調味料は塩とスパイスのクミンくらいで、あとは特別なものはない。肉や野菜の旨味が、しっかりご飯に染みている。肉自体に味がないのだが、ご飯や他の具材が濃い味つけなのでちょうどいいバランス。煮込んだ黄色いにんじんがフルーツのように甘い。黄色いにんじんはウズベキスタンではよく売られている野菜。レーズンと一緒に、プロフのしょっぱさを中和させるいいアクセントになってくれている。

今回はこのプロフの美味しさをただひたすら伝えるだけの回です。もっと違う料理も紹介したかったけど、気づいたらプロフだけで終わってしまった。ウズベキスタンに行ったらとにかくプロフを食べてみてほしい。

下の写真はバザールのnoteで紹介した、チョルスーバザールで売っているプロフ。卵が入っているが、味のないシンプルなゆで卵で、うずらの卵にするか鶏の卵にするか選べるところもある。
また、肝心なのが油少なめで、という注文もできるということ。特に釜の下の方に残ったプロフだと、脂がたっぷり一緒についてきてしまうことがある。夕方から作るお店もあるが、ほとんどの店が14時を過ぎるとクローズするので早めに行くといいと思う。朝10時にはプロフが出来上がっているはず。

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ウズベキスタンの料理はどれも美味しかったけど、心から「ああ、美味しい」と思えたのはプロフが一番。素材の味が生きているからかな。あと、たぶん主食がパン(正確にはノンと呼ばれる、水と小麦粉で作られた硬いパン)だったから、お米を使ったプロフが日本人の口に馴染みやすかったことも理由かもしれない。下の写真は、ホームステイしていた家族が作ってくれた家庭的なプロフ。お店に負けないくらいすごく美味しかった。

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プロフは地方によって味が違うのも面白かった。地方に行くにつれ味が薄くなるといわれ、ヒヴァやアラル海の近くで食べたプロフは具材も油も少なかった。私が住んでいた首都タシケントのプロフは味が濃く、肉も野菜もたっぷり入っていた。
一番上に載せた写真は、観光地で有名なサマルカンドで食べたプロフ。下の写真は、美しいお皿の工芸が盛んなフェルガナという地域に行ったとき、家庭で出してもらったプロフ。

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きちんと覚えていないのだが、確か果物のカリンと一緒に炊き込んだ珍しいパターンで、それが茶色くて一番上に乗っているものだ。下の葉っぱは何だったか忘れてしまった…。家庭的なプロフは、作ってくれる人の顔が見えることもあってしみじみ美味しかった。

私がおすすめするのはどのプロフでもいいけど、大きい釜で作っているプロフ。タシケントにはプロフセンターという有名なプロフ専門店があるけど、そこの釜はめちゃくちゃでかい。だからこそ美味しい。

ここのプロフは確かに美味しいけど、ここまで行かなくても町中美味しいプロフを作っているお店はある。ただ、かしこまった綺麗なお店よりも、地元の人が使っているちょっと小汚い食堂に飛び込んで、プロフを頼んでみてほしい。地元の人が多く通っているお店が一番おいしい。
(本当はタシケントの美味しいプロフ屋さんは場所がわかるはずなのだが、申し訳ないことに今手元に昔のスマホがなくて見ることができない。後日まとめようと思う。)

日本でも食べられるお店があるので、ぜひお近くのウズベキスタン料理店を調べてみてほしい。少なくとも東京、名古屋、大阪などにある。行ったときは私もレビューしたい。このnoteで言いたいことは、とにかくプロフは美味しいということだけ。ぜひウズベキスタンに訪れたら食べてみてほしい。






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