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【人体改造カラダコラム vol.39】

人体改造カブ式会社とは、札幌駅前通地区全体の健康=エリアヘルスマネジメントに取り組むプロジェクトです。39回目のコラム執筆者はシャインの渡邉一栄さんです。


「デザイン」

 先日の「人体改造カブ式会社」の会議で「札幌駅前通まちづくり株式会社」に「まちのデザイン部」があり自転車等放置禁止区域標識を考案し試験設置をすることを知った。「まちのデザイン部」というネーミング、そして「まちのデザインを楽しく考える大人の部活動」というキャッチフレーズに何だか嬉しくなった。(詳しくはこちら

これまで「デザイン」と聞くと芸術や技術またファッションを思い浮かべるが、最近は「まち」や「都市」もデザインの対象である。30代の頃だったろうか、「エコ」という言葉を聞くようになったせいか、人間も地球を構成する一つと考え、それならできるだけきれいに存在していなくてはと深くは考えてはいなかったがそう思っていた。自然が織りなす素晴らしい景色に違和感を出してはいけないなどと単純に思っていた。

 故日野原重明氏は「生きることは芸術・アート」と言われた。生まれた子どもが成長し成熟して一人の人間を作りあげることがそうなのだと解釈している。生きるプロセスの中で身体として生きるだけではなく、デリケートな「こころ」も作りあげるのだと思う。それも他の人との関係の中で影響を受けながら成長と進化をしていく。身体にも心にもエネギーが必要なので「食べる」、人間は哺乳動物という動く物なので「体を動かす」「眠る」そして言葉を使いコミュニケーションを取る。これを繰り返して今の自分が出来上っている。この一連の作業?活動が「デザイン」の一つで「生きること」なのだろうと思う。

 地球が与えてくれる四季折々の素晴らしい景色は、自分という作品に「感情」の装飾を施すことによって、こころを豊かにしてくれる。演目は「人生」。脚本から監督から主役からすべてをこなして「生きる」というストーリーを演じる。喜怒哀楽も楽しく盛り込む。シナリオは第一部の「誕生」があればいい。その後はライブ配信でシナリオ変更はいつでもOK。デザインから大幅に道が逸れてしまったが、こんな風に考えると生きることは芸術と納得がいく。誰にもわからないが、時間の制約があり必ずフィナーレがあるが、アンコールもある。そんな人生のステージを演じる自分を作りあげていくことが「デザイン」「ライフ・デザイン」と言えると思う。

 一般的なステージなら2~3時間演じるが、人生というステージは今は100年と言われる。長いのである。100年をどうデザインしていくか…。地球という大舞台でまだまだ脚本もシナリオも書き換えできるのである。地球に優しいデザインを目指して。

シャイン 渡邊一栄


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