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本の記録

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感想、書評などをまとめておこうとしています
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2020年11月の記事一覧

読みたいことが書けるように、まずは書くことに慣れる

田中泰延著『読みたいことを、書けばいい。』何回目かの読了である。 「#読書の秋2020」課題…

なにげない日常とその内側/『門』

夏目漱石『門』。猫、坊、三、そ、と順に読んできて、常に後発の著書をいちばん面白く感じてい…

一本の線の上にいるような/『トラクターの世界史』

今の自分が立っている場所、やっている仕事にどんな歴史があるのか、自分がいたその後にどうな…

『世界は贈与でできている』読後雑記

「#キナリ読書フェス」をきっかけに、近内悠太著『世界は贈与でできている』を読んだ。フェス…

世界はそれを贈与と呼ぶんだぜ

ジンノといいます。先日受けた脳ドックで、血管が柔らかいと褒められました。血管が(あくまで…

旅するバナナ

テレビから懐かしい歌声が流れている。90年頃の歌が懐メロとして流れるようになったのだと、し…

真っ赤な嘘とほんとの境目

昨年の12月頃、直木賞候補作として書店のいちばん目立つところに平積みされていたのをよく憶えている。妖しいモノクロの表紙に半分消えかかったヒゲおじさんの写真。教科書か参考書で見かけたことのある写真の人、誰だっけ?、ブラームス?ドストエフスキー?、いやいや、ちゃんと帯に「マルクスは消失する」と書いてあるじゃないか。 小川哲著『嘘と正典』である。 書影は以前から見かけていたが、SFに対する苦手意識からすぐには手が伸びなかった。 「#読書の秋2020」課題図書をきっかけに読んだ

あなたが見つめていたから

木皿泉著『昨夜のカレー、明日のパン』。 「#読書の秋2020」課題図書にこの本があったのは知…

日経BPさんのプロモーションにあえて乗っかってみる

『ファクトフルネス』。日経BPさんからnoteタイトル画像まで提供されている。まんまと誘導され…

古代も近代も理想の地だったらしい網走

先日の『ブラタモリ』は訪問地が網走だった。知っている土地でタモリさんが「へぇ~」と驚きを…

狂おしい書評の数々に衝撃

三宅香帆著『人生を狂わす名著50』。これもnoteイベント「#読書の秋2020」の課題図書にあげ…

ファンベースからみたファンの姿勢

佐藤尚之著『ファンベース』、今年の初めに読んだのだが、その影響はなかなか大きいかもしれな…

Society5.0の行き着く先は『ユートロニカ』なのかも

小川哲著『ユートロニカのこちら側』。 「#読書の秋2020」課題図書であったことがきっかけで…