スピーチ原稿は書き起こしすべきか?
先日、私の生徒さんから以下のような質問を頂きました。
【質問】スピーチの時は全部セリフを書き起こした方が良いでしょうか?
これ、スピーチを教える人の中でも意見が分かれると思います。
暗記パンがあればいいんですけどね・・・
私の回答は以下の通りです。
■1~5分位のスピーチ
スピーチに慣れるまでは書き起こしてOKです。
但し、以下の注意点があります。
①話し言葉、普段使っている言葉で書く
よくスピーチの時に固くなって、普段使わないような言葉を使ったり、畏まり過ぎてしまう人がいます。原因の一つはスピーチ原稿を作った時に、堅い文章で書きすぎていることが考えられます。
「スピーチは自然体で。話す言葉もいつも通りでOKです」
もちろん、友人や年下の後輩に話すような砕け過ぎた言い回しは好まれません。普段、先輩や上司に使っているような話し方が理想です。
最近は音声認識ソフトが秀逸です。わざわざパソコンを立ち上げなくても、スマホのマイクに向かってザっと話したいことを入力すれば、スピーチ原稿の出来上がりです!
できれば一度自分のスピーチを録音してください。
それを何度も聞くことで、話の流れが記憶でき、自然なスピーチを記憶することが出来ます。
②丸暗記しない
ただし、文字起こしした原稿を一言、一句覚えようとしないで下さい。
無理に暗記してしまうと、文章を読み上げている感じになってしまい、感情が伝わらないからです。
■5分以上の長いスピーチ
全文の書き起こしはしません。っていうか全部書き起こしたとしても、覚えられないですよね(笑)
①キーワードのみスライドに記載
パワーポイントなどでスライドを用意できる場合、私がおススメしているのが、キーワードや忘れがちな単語を記載することです。
スライドに書いていることをそのまま読むだけなら、プレゼンターは不要です。資料を配布して参加者に読んでもらうか、AIに読ませればいいです。
とは言え、さすがに、30分も1時間も何も無しに話す事は困難です。
そこで、「重要なキーワード」や自分が忘れがちなワードのみをスライドに記載します。堂々と皆に見えるカンペを作れば良いんです。
スライドはできる限りシンプルに作るのが鉄則ですから、自分が無理なく話せる最低限のキーワードや図形だけを盛り込みます。
そうすることで、聞き手はスライドではなく「話し手」に集中してくれます。
これらのキーワードを頼りにスライドごとに、短いスピーチを繋げていけば堂々と話しているように見せることが可能です。
長いスピーチは3~5分の短いスピーチの繋ぎ合わせなのです。
短いスピーチには型があります。
①まずは自分の主張(結論)を言う ➡ ②理由や根拠を挙げる ➡ ③その理由や根拠をサポートする具体例とかデータを示す ➡ ④最後にもう一度結論を言う。
①~④を繰り返して次の話題に移っていけばOKです。
②質問技法
もう一つおススメしているのが聞き手への問いかけです。
誰でも簡単に答えられるような質問を用意し、実際に手を挙げてもらいます。
更に聞き手との双方向性を取るために、参加者の何人かに実際に答えてもらいます。
そうすることで、自分の緊張も和らぎ、スピーチも自然に進められます。
丸暗記してしまうと、この聞き手との「双方向性」が取りづらくなってしまいます。
困ったり、セリフを忘れたりしたときは「質問する」くらいの心がまえでスピーチに臨みましょう~
■まとめ
1.短いスピーチ(1~5分)
文字起こしはOK。但し、丸暗記しない。話し言葉で音声録音する。
2.長いスピーチ
文字起こしは不要。代わりに、スライドにキーワードを記載。それらを頼りに短いスピーチを繋ぎ合わせていく。また、聞き手に質問をすることで双方向性を取り、自分の緊張をやわらげる。
皆さんがスピーチを用意する際の参考になれば幸いです。
この記事が少しでも「ためになった」「面白かった」という方は
「スキ」を押して頂けると幸いです!
公式LINE IDはこちら。(LINE ID@397tvaev)
友達登録頂けましたら、プレゼン23のスキルが記載されたPDFファイルをプレゼント!
更にはファシリテーション21のスキルが記載されたPDFファイルもプレゼント!是非、ご登録下さい。
YoutTubeではプレゼン動画を配信しています。良かったらチャンネル登録お願いします!
「ストアカ」というサイトで講師業もしています。話し方やファシリテーションを教えてます。
ではまた!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?