昨日の夜と同じ失敗を、人生の中で何回しているのだろうか?

酒はもう飲まないと人生で何回思ったことだろうか。

酒はうまい。ドラッグだから美味い。飲めば、人生が壊れる音楽が頭の中で響いてくるから美味い。

その音楽の音量を大きくするために飲む。呑む。のむ。


悪癖が二つある。

一つは酒を飲まなければ、女と話すことができないこと。

もう一つは、酒を一口飲むと歯止めが効かないことだ。


この二つが相互作用して、人間界に化け物が生まれてしまう。それが僕だ。


毎日酒を飲んで美味い飯を食って、そのままトイレに行って全てを未消化のまま吐き出してしまいたい。

自傷行為と同じだ。

酒は男性的な力の象徴だ。それを多量に女の前で摂取しないと自分自身に自信が持てないのかもしれない。


そもそも酒を飲んだら、訳がわからなくなってしまう僕に酒を提供する店もどうかしている。

親の関係や、個人の付き合いで足繁く通っているところが大半であって、僕がどういう人間かを分かった上で酒を提供している。売る側も罪だ。

せめて僕が「テキーラありますか?」なんて聞いた日には、絶対に売らないでくれと言いたい。


酒に酔って喧嘩をしたり、酔った挙句に暗闇の側溝に落ちたりとどうしようもない人間なのだ。

金輪際、今世においては、誰に居酒屋に誘われようと、二度と酒は飲まない。

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