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いまや”週刊誌A”になってしまった?あの日のぼくの目をダイヤモンドに輝かせていた少年ジャンプ。

竹内絢香さんの著書、「がんばらなくても死なない」を読みました。

竹内さんの実体験を元に、漫画家になってからのいろんなリアル話が盛り沢山でとても面白かったです。

本の中に「好きなことが楽しめない」というエピソードがあったのですが、「好きなことから長く離れてしまうと、楽しむ力が弱まってしまうよね」という内容で、これには何だかハッとさせられまして…。

どんなに好きなことも、長いこと離れていると楽しみ方がわかんなくなってしまうんですよね。

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たとえば、中学生のころのぼくは、少年ジャンプの虜でした。

当時火曜日発売だったジャンプ。

ONE PIECE、銀魂を筆頭に面白いマンガが目白押しのジャンプを読むのが楽しみで楽しみでしょうがなくて、合併号で翌週ジャンプはおやすみです、なんて週は、重力が倍になったかのごとく、膝から崩れ落ちるほど落ち込みました。

毎週ジャンプを読むのが、ひとつの生きる楽しみになっていたんですね。

大学生までずっと買い続けていたそんな少年ジャンプも、大人になって、就職をして、残業で読む時間がとれなくなって、いつの日かコンビニで表紙に目線を落とすだけの間柄になってしまいました。

ジャンプを読むよりも、「なるべく体を休めたい」「ゆっくり時間を過ごしたい」という欲望が勝ってしまったんです。

石田少年の目をあれだけ長いことピカピカに輝かせてくれたジャンプは、いまやただの週刊誌A。

まさに、好きなことから長く離れてしまったことで、楽しむ力が弱まってしまった事例になるのかなと思います。

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で、これはなかなか危険かも、と思いまして・・・

ジャンプに限らず、日常のなかから好きなことをやる時間というのがどんどん減ってしまっていることに気がついたんですね。

週に1回は足を運んでいたレトロな映画館も、ドリンクバーを飲みながら快適な空間で好きなだけ漫画を楽しんでいた快活クラブも、オリラジ中田さんの動画を見て勉強したり、本を読んで「はぁ、なるほどなぁ…」とあほみたいな顔で勝手にうなづいていたあの時間だって、遠のいてしまった。

いま、ぼくの日常は、ランニングとサウナとハイボールで何とか成り立っています。

この三本柱がなくなったら、人生をタスク的に過ごす生き方になっちゃうでしょう。感動もわくわくもなくなってしまう。

それはさすがにちょっと寂しい。

というので、どんなに忙しくても、毎日のなかで好きなことをやる時間っていうのはちゃんと作った方がいいなと思いました。

朝起きて散歩に行くとか、小説を読むとか、イラストを描くとか、休みの日には映画に行くとか、1時間でも、せめて30分だけでもいいので。

じゃないと、好きなことにどんどん鈍感になってしまって、しまいには「あれ、ぼく、なにが好きなんだっけ?」「何がやりたいんだっけ?」となってしまいそうな気がします。

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というわけで

「やりたいことがない」「好きなことがわからない」という意見をよく聞きますし、ぼく自身もよく思ったりするのですが、日頃から「好き」を実践する力を鍛えておかないと、たぶんそういう状態に陥ってしまうのかもしれません。

サウナ好きのぼくは、最初のうちこそホームサウナ(一番よくいくサウナのことです。試験に出ます)に通い詰めていましたが、「あっちのサウナに行ってみたいな」「こっちのサウナに行ってみたいな」と違うサウナに興味を持ったり、サウナ後の美味しいお店を探しに行く時間が好きになったり、サウナ友達と一緒にフルマラソンにチャレンジしたりと、「サウナ」を起点にいろいろな「好き」が派生していきました。

まずは、毎日30分、いえ、10分だけでもいいから、好きなことをやる時間をちゃんと作ろうと思います。

人生、「好き」の時間が多い方が、自分もまわりもハッピーになれるはずです。

何かの参考になりましたら!

竹内さんの twitter アカウントはこちら。


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