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才能の芽をみつける・まわりで育てるきっかけや環境をバランスよくつくること


はじめに

 たくさんのわかい才能をひめたヒトに出会ってきた。職場の学習サポートに来る生徒たちはさまざま。きっとこのスポーツに生涯かかわるだろうなとか、適性に気づいて弁護士をめざしたんだと納得させられる日もあった。一方でかべに身をうちつけるようにまわりと反応しながらぶきっちょだなと感じさせる子もいる。

伸びざかりの生徒の立場を尊重しつつスムーズにバランスよくささえてのばしたり、すすむ方向をいっしょにみつけたり。できるやくわりはさまざま。保護者の方々をまじえて3者でのりこえていく。

きょうはそんな話。

どの子にもすすむ道がある

 ほんとうにさまざまな児童・生徒たちがおとずれる。ほんのしばらくの時間だけ学習をスムーズにすすめる支援をなりわいにする。

がんじがらめにからまったあたまをほぐしにくる子。ちょっとしたつまづきをなおせばあとはみずからの力ですすめる生徒もいる。さまざま相談してくるこどもたちはそのときどきで疑問をもったり迷ったりが口をついてでてくる。発達段階がよくみえてこちらも興味深い。

みつけにくいこと

 一方で話を聞くまでわからないこともある。病気や心身のバランスがとれないままでいるとか、不登校がながくつづき勉強の進度に親子ともどもついていけないとか。医師や専門家の意見をうかがう場合も。

めいっぱいうちこんで全国レベルで活躍しているけれど、学校の勉強のほうが…と親子でおとずれる場合。なにごともバランスをとるのはむずかしい。すすめばすすむほどとりこぼしてしまいがち。

それを回避しつつタイミングよくいまやるべきこととの整合性をとるのは、当事者(たち)ではどっぷり浸かりみえにくい。客観視できる立場でアドバイスやヒントをこちらからさずける。やることはほんとうにさまざま。

みつからない・みつけられない

 すすむ方向がわかるとまだいい。なにをしようかどこへむかうかはっきりしない、やりたいことがみつからない、方向が定まらずに途方にくれたままの生徒をひんぱんにみうける。むしろこのほうが多い。おとなたちすらさきの見えない、見えにくい状況にかわりない。若いかたがたのほうがある面では敏感に察しているのかも。

それなりに芽が出かかっている場合がある。こちらでみつけられたときは保護者のかたにそれとなくつたえる。たいてい「どうもそうらしい。」とやはりお気づきのようす。どうされていますかとたずねてみる。

やってのぞましいならばのばしてやりたいのは親ごころ。でもそこでたいてい「お勉強が…。」とつけくわえられる。とくにご家庭での勉強とのバランスをいかにうまくとるかを本人もまじえて実際にやりつつアドバイス。

時間のつかいかた

 たとえば全国をめざすレベルともなると時間の割きかたが半端でない。もちろんうまくやれて文武両道のかたもいる。一方でいかに学校の学習についていくかが課題となりあたまをかかえて訪れる。1日のスケジュールをおたずねすると、いそがしくてくるまで移動中に食事などざらにある。

べつの子で、週はじめなのにすでにつかれをためた表情。体調をくずしやすい。土日で試合らしい。トータルでみるといずれもほしい成果が得られていない。二兎をぎゅうぎゅうづめの時間で得るのはやはりむずかしい。

オーバーワークの状態。成長期にのぞましくない状態なのはだれの目にもあきらか。やんわりとどちらか一方の曜日、あるいは半日でもからだをやすめる方策はないか、試合のない週の休養のとりかたなどこちらでスケジュールのなかみを精査して保護者のかたをまじえて3者でみなおしてみる。

おわりに

 いずれも極端はどうだろう。継続しつつもバランスをつねに見なおすたいせつさ。上にしるしたように邁進中のこととはべつに芽が出つつ場合も。ふたつをゆっくりそだててもかまわないし、長い目でみると引退後や断念した場合に補完できるかもしれない。

生徒たちにはまだ方向のさだまらないとき、足ぶみするあいだに力をつけたり道をみつけたりもあるよと機会あるごとにつたえている。

どの子も保護者やまわりの方々の支援でそだつ。さきの世代をつないでいくたいせつな存在。いずれはそれぞれの道へと巣立ちひとりだちしていく。応援していきたい。


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