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わが家の家じまいをきっかけに、ストックしていたあたらしいはし(箸)にあらためる


はじめに

 30年ちかく世話になった郊外のわが家をまもなく家じまいする。さまざまな理由からこれから街で賃貸ずまい。ようやくひとつの物件をかりる手配を済ませた。おそらくここも2年ほどの仮のすまい。

このところnoteにひっこしにともなうあれこれをいくつか記した。そんなにたびたび経験するわけでないので視点をかえて記事にしたい。

わが家にはつかわずじまいの家財道具たちが目につく。この際だからつかおうと思う。そのぶんくたびれ朽ちかけたものをへらし身軽になれる。ストックしたままふるくするばかりではもったいない。つかわなくちゃ。

きょうはそんな話。

移動間近

 いよいよわが家をはなれると書きつつすでに2,3週になる。おや、まだひっこしてなかったの?と思われそう。じつはひっこしさきの改修工事がおくれている。どこも人手不足、しかも梅雨どき。そのためわが家のかたづけも足ぶみ状態。おそらく夏休みまえぐらいになりそう。

きのうは家族といっしょに木でできたものを分解。ゴミステーションにもちこめるサイズに切りわけた。わたしは庭の草刈りのあと、さんざん部品とりをした自転車の残がいをなるべく金属ごみにだすべく、こちらもある程度まで分解。

鳥たちのさえずりのほか物音ひとつないしずかな軒下での作業。慣れたここでの生活もあとわずかだなとなごりおしい。移るさきは街なか。幹線から一歩はいるおちついた住宅街の賃貸マンション。通りぞいの物件とくらべ喧騒の可能性はなさそう。

極端から極端へは選択しにくい。以前に街道ぞいの大型トラックのひんぱんに行き交う長屋ずまいを経験。当初はこんなうるさいなかでは眠れないかもと心配したがそんなことはなかった。ニンゲン慣れてしまえばどうってことない。この経験を今回の移動さきで活かせるのでは。

日常の道具を

 移動にともない持ちものをみなおす。つれていくものを厳選する。家族も同様で、みずからの学習用のいすやいぬ小屋など木製のものを分解、ゴミステーションにもちこんだ。

さらに大きな不用品の処分を行政に依頼していた。わたしもつくえなどはほかへゆずった。食器棚など手に負えない大型の家具などはリサイクル店にひきとってもらう予定。

なぜかストックのはし(箸)やタオルが多い。ものもちのよさがわざわいしているのかもしれない。はさみは幼稚園のものをごく最近までつかっていた。ちいさななまえ入り布製タグがついた金属製の工作はさみ。

心機一転

 ほかにも意識しないままつかいつづけてしまうものばかり。みっともない状態になる段階でようやく気づいて「かえなくちゃ」となりがち。おそらく貧相なものばかり携えて見えそう。

そこではし、タオル、陶磁器の食器類などはごく一部をのこし、つかいつづけたふるいものはひっこし用途のぞうきんやそうじ用具に活用。生涯のあいだつかわないと考えられる箱いりの食器類などはまわりのヒトビトにゆずり、それでもあまるものはリサイクル店へ。

惜しいきもちが湧くかなと思ったがそうでもない。むしろ肩の荷がかるくなった。ものをかかえこむと文字どおりきもちの荷がおもい。それだけムリ・ムダなものをかかえこんでいたにちがいないとモノたちが気づかせてくれた。

おわりに

 はしをあたらしくできたおかげで気分を一新できた。なにもひっこしののちでなくてもいい。こうした心機一転のきっかけづくりはそのまえであってもいい。

どうせひっこすとなにもかも勝手がちがうはず。慣れるまでは余裕がなく清新さをあじわうどころでないはず。多くのものたちにかこまれてぬくぬくとすごせた生活に感謝しよう。そこからいったんはなれ身も心もシンプルになれる。


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