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朝はやくから一部をひっこし:からだをうごかすのはわるくない


はじめに

 家をかたずけると不要なものがいろいろと出てくる。すてるよりはリユース。研究パートのしごと先の研究室はいずれベンチャーを起こすインキュベートのための施設。それに必要なものはいくらでもほしい。

なにしろこのクニの研究機関はどこにもお金がない。モノもなければヒトもいない。ナイナイづくしならば知恵をつかわざるを得ない。

そこで朝から机とアングルの棚を運びこむことに。

6時には入り口に

 この建物とべつの建物のあいだのピロティーで太極拳をしている方に出会う。ここは当面の雨をさけるにはいいところ。そのためいろいろな団体やあつまりの場になっている。こんなに朝はやくからここでやっているのははじめて見た。

それにしてもいまにも雨がふりそうな雲ゆき。搬入を急がないと。

先日はアングルのたな。きょうはつくえふたつ。きのうのうちに車のいすをたおしてたいらにして分解したつくえの天板・側板をかさねて積んだ。さすがに木の机は重い。荷くずれしないようにとらロープなどでしっかり固定。

それでもいつもよりおそるおそるの運転。万が一、途中でゆるむとどこに停めようかと考えつつ運転。5時すぎなのでまったく混雑しておらず、なんと25分ほどで到着。ラッシュアワーはこの3倍かかってたどりつく。

さてと、貴重品を先にへやに置いておくためにエレベーターで研究室にむかう。急にからだをうごかしてはおかしくしそう。エレベータのなかでかるく体操。

ふたたび車にもどり、積み荷をほどき、ひとつずつ建物入り口にならべる。まだセキュリティーがはたらいていて入り口の自動ドアは開かない。さきほどの太極拳の方が「なにか手伝いましょうか?」と重荷でおぼつかない足取りのわたしのようすを心配して言ってくださる。丁重にお礼を言いつつ、おことわりする。しばらくのちにはひととおり終えたのか、すがたが見えなくなった。

さて、セキュリティーを解除してキャスター付きのひきだしに天板をのせつつエレベーターへ向かう。入り口のマットレスにひっかかり、てまどっているうちにけたたましいブザーが鳴る。

「ありゃりゃ解除、解除。」とボタンをさがす。そんなものあるはずない。気をおちつかせて音の鳴り止まないなかでいつものようにあるものをしかるべき場所にかざす。ようやく静かになった。まわりをみわたすがだれもいない。ほっとして荷作業をつづける。エレベーターはなんなくやりすごし、研究室にたどりつく。

荷を研究室におろし、のこりをはこぶ。合計3往復。さいごの荷を押しつつ入り口からはいると、いかにもセキュリテー会社の制服姿のかたと目があう。「じつは…。」と事情を説明してあたまをさげて謝る。「そうでしたか。」とすこしホッと顔をされてその場を去られた。

研究室でくみたて・配置がえ

 分解したつくえの組み立て。ふたつの木製つくえをもとのとおりのかたちにもどしていく。これは分解するときのちょうど逆の作業でかんたん。あとは配置。もとからあった実験づくえはたいへん重い。ひとりで載っているものをまわりに移動させ、かるくなったところですこしずつ位置をずらす。

ここは有償で借りている場所なので床に傷をつけられない。おそるおそるの作業。

おわりに

 ようやく仮の配置ができた。まだ8時過ぎ。これでふだんどおりに使えるかどうか、しばらくようすをみる。

朝からいい運動になった。太極拳もいいけど、荷運びで昼ごはんがおいしそう。


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