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マカロニはべんとうにあと一品ほしいときにとても重宝する食材だった


はじめに

 ほんの何本かの要素としての存在。はるかむかし、コンビニの弁当のかたすみにもうしわけなげにいる。そんな存在としてとらえていたマカロニ。いつのまにやらわが家ではこの乾燥体のふくろをほかの乾物とともに常備する。視点をかえるとじつはとても貴重な存在といえそう。

きょうはそんな話。

べんとうづくり

 けさも朝食とともに昼用のべんとうをさきほどつくった。こどものぶんとふたりぶん。たいていメインのおかず(きょうは根菜ハンバーグと卵焼き)を弁当用のタッパーに入れると、あとは副菜をそのまわりにつめていく。

ブロッコリーをゆでているあいだに、いっしょにもっていく生野菜のサラダをべつのタッパーへつめる。めずらしくトマトをきらしていたので、かわりに干しプルーンと庭のびわを剥いていれた。

ゆであがったブロッコリーのあら熱をとり、さきほどのハンバーグの横にならべる。彩りがよくなった。みどりか赤がほんのすこしでもはいると、とたんにはなやかになり「いいべんとう」らしくなる。今月も半ばを過ぎ、昼の気温は高温・高湿で油断できない。保冷のべんとう袋にかえて、生のものと火を通したものをべつべつの容器につめる。

すきまができた

 ハンバーグをいれたほうの容器。ブロッコリーをつめおわるとなにがしかのすきまが空いている。このままでもひとりで昼をたべるわたしにとってはだれがみるわけでもない。

車での通勤のあいだにべんとう箱のなかみがあばれてしっちゃかめっちゃかになったとしても気にはしない。だがべんとう箱のすきまは、昼のべんとうがエネルギーのすべてのわたしにとっては、たりないきもちがたべるまえからわきおこる。そこでなにかつめるものはとぐるりとみまわす。

あるじゃないか。マカロニ。こうしてみつかるとさいわい。さっそく小なべに湯をわかし、片手いっぱいをじゃらじゃらほうりこむ。3,4分ゆでると土管のごとき形状のものができあがる。湯をきりどうしようとかと再度みわたし、手にとったのはエクストラバージンオリーブオイル。このながったらしい名称のあぶらをふりかける。

おもむろにかきまぜて油分をからめる。こうしておくとのびにくくなる。パスタのたぐいはそうするとよぶんな水分が飛びにくくなり干からびたりのびたりしにくい。そしてかるく塩、こしょう、さらにバジルの粉末をかけ、かきまぜる。

スキマをうめるとともに

 さきほどのべんとうばこのすきまにバジルの点々に被われたマカロニを、つめくさをいれるようにつめていく。これだけつめるとさすがに車内でもべんとうのなかみは右往左往しない。ふたをとじたときとおなじすがたでたべられる。

もっといそぐときはゆでたマカロニにマヨネーズと塩こしょうしておわりということも。ほかにもチーズをかけてオーブンで焼く。あるいは汁物のミネストローネ、ホワイトシチューやクラムチャウダーにくわえる。

もうひとつなにかをくわえたい、充実させたいときに「いれるといいよ。」としらせてくれる。

おわりに

 べんとうづくりはたのしい。わたしは食事療法中の身。塩分とタンパク質の制限があるので、市販のべんとうなどは大幅に制限中。妥協やあきらめの境地でえらびようがなく、なによりたのしくない。

こうしてしごとに気分よく向かえるのも手づくりのべんとうのおかげ。しごとのあいだの昼休みに、やっぱりつくったべんとうはたのしみ。買ってくるのとは歴然とちがう。

そしてマカロニ。いろんなかたちが売られていてこちらもたのしい。


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