この齢になってもあたらしいすみかをさがすのはわくわくの連続
はじめに
一昨日は賃貸の内見だった。職場のオフィスさがしとはべつに、じぶんの寝泊まりの場をさがすのは国内留学以来じつに四半世紀ぶり。やはりはたらく場とねるところではわけがちがう。
きょうはそんな話。
縁のあるところ
目をつけた賃貸のある一帯は縁のある場所といっていい。見知ったところ。こどもたちが通ったそれぞれの高校と目と鼻のさき。このうちの1校は現在サポートしている生徒が通う。
学習サポートのしごとでここ十数年のあいだ、この学校へとぎれず生徒をおくりこんでいる。それもあってここの先生方、理事長さんをはじめとして顔なじみ。それだけでなく何度も学校説明会や見学など足をはこんでいる。もちろん本業でも模試の会場になり、その際にもおとずれている。
縁のふかい土地であり、おなじみのエリアといっていい。ここからさらに中心市街地にある研究パートに通勤する日には道すがら日ごろたべるものなどをこのあたりのスーパーや生協で買う。住んではいないがもはや生活の場のひとつ。いま住んでいる郊外の集落以上にお世話になっている。
四半世紀以上かよいつづけている医院もすぐちかく。高齢となられた主治医の先生とは診察とはいえ長い付き合い。症状がおちついているいまはもっぱら世間話の場。わたしが基礎疾患をかかえつつもどうにかこうにか生きているのも先生のおかげ。さらに父の病院のそばでもある。
わが身にとってすでにこの一帯は第2の拠点といってさしつかえないし、それだけ勝手を知ってる。
内見をした
このエリアで見知った不動産屋はこれまでなかった。ほとんどとびこみで打診した物件。1か月ほどかけてネットの不動産情報でしぼりこみ、先日、病院にかようついでにめぼしい物件の周囲を歩いてみた。
ネットでみるだけでは距離感がわかりにくい。ふだん時計を見つつ歩かないので「徒歩10分」とはどのくらいか、いまひとつピントこない。そこで歩いてみると予想よりもせまい場所をぐるぐるめぐるぐらいなんだと思った。これならもっとエリアをひろげてさがしてもよかったかもしれない。
さて、内見の日。わが家から出発して着いたのは3分前。要件がちがうと見知ったところでもこういった時間の感覚はまだ目新しい。不動産屋さんとは初対面。案内してくださったのはひとまわり以上若い方。あいさつもそこそこに空いている2室に案内された。
ネットの検索の画面で何度か見た部屋の一角をみせていただいた。実物はやはり写真とはイメージがちがう。実際にスイッチを入れてみたり、窓をあけてみたり。部屋のあかるさや窓の位置から物品をおける個所などを確認。
どうやらふた部屋めのほうが使い勝手がよさそう。くわえて部屋からしぜんとみどりの木々が見える。「ここは静かで落ち着きますね。」というと、「たしかにそうですね。」とおなじように木々をながめられてうなずかれた。
おわりに
ここが当面の拠点となると研究パートのしごと場へは車でラッシュアワーでも15分。いまよりも大幅に行き来が楽になる。そのぶん郊外の両親とはすこしだけ距離がでるが、会う頻度はいまと変わらない。
これからクロスの張りかえ工事がはいるという。よりきれいになって快適にすごせそう。内見をすませ事務所に移動して申し込み書類に手を入れつつそう思った。
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