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やさい・ハーブづくり備忘録:ローズマリーのさし木を植えつけ


みなさん、ありがとうございます


みなさまのおかげでつづけられました

はじめに

 植物によってはさし木しやすいものがある。なかでもかんたんなのがハーブとしてしられるローズマリー。もともと強健でごく背の低い宿根の植物で暑さ・さむさのなかで濃いみどりを維持している。

スープや煮物、独特の風味をいかしてさまざまつかえる。たべるだけでなく、リースや虫よけ、香り袋、抽出してオイルを活かすその豊かなかおりをたのしめる。

そのさし木によるふやしかたについて。

きょうはそんな話。

(タイトル写真は雨後に目をみはるほど大きく育ったしいたけ)

さし木のやり方

 いまの時期からしばらくのちの作業をさきに記す。じっさいのさし木のやりかたについては後半に。

春先。秋にさし木したローズマリーが順調で、年明けてしばらくするとやわらかな新芽を伸ばしはじめる。そののちぽつぽつとかわいらしい花のつける。

さて、さし木したポットから抜いてみるとすでに根がまわり始めている。

「植かえてほしい」もしくは「植えつけてほしい」の合図。畑や庭に20センチはばで溝を掘り、堆肥とぼかし肥料を苗の根からすこしだけはなしていれつつ植えつけ。条間はあとの作業がしやすいようにはたけの場合には80センチほどとる。庭ならばもうすこしつめていい。さてはたけ。全部で3条つくり、株間は20センチ。

動物の害

 堆肥を入れると動物たちがミミズをめあてに荒らしに来やすい。このところ動物外に悩まされている。掘りかえされにくいように通路部分のあちらこちらにわざとわけぎやらっきょうを密に植える。これらの匂いをきらうことを期待していっしょにそばに植えている。

順調に生長すれば株が広がるので数年さきには植え替えが必要になるはず。必要におうじて植え場所を広げていくつもり。それまではスペースを節約するためこのようにぎっしりと植えつけた。

このところイノシシ、アナグマ、タヌキ、カラスなどの被害が頻発している場所。若いカラスは植えつけた野菜の株を抜くいたづらをよくする。以前はあまり被害に遭わなかったきゅうりやじゃがいもでも父の植えつけた分はある年に全滅。わたしのべつの畑もすこし被害に遭った。同時期のかぼちゃは収穫できなかった。動物害がいちじるしい。のちにつくるのをやめた理由。

ハーブへの期待

 まわりに草むらのないところにイノシシは出にくいと聞く。それでもはたけ(もちろん囲いがあり)ではすべて里芋の種芋(100個あまり)をすべて食べられたことがある。そこでくりと梅の果樹園に変えようと苗を植えつけた。やさいをあきらめた。

こうしてさし木でかおりのつよいハーブをはたけのまわりを覆うように植えるのもそのため。したがってかおりのつよいローズマリーはうってつけで、いくらあってもほしいぐらい。

ほかにも香りの強い作物(ねぎ、わけぎ、パセリ、セロリ、らっきょう、にらなど)やハーブを中心にはたけまわりに植えていく。こころなしかこうしたくふうをほどこしたはたけのほうが、表面に動物の足あとがすくないとかんじる。

こうして年々周囲をぐるりとにおいのかこいをめぐらせて、動物たちにこんなのばかりだよ、なかにおいしいものはないよとおぼえてもらう。

ローズマリーをふやすには

 さし木の方法に話をもどそう。いちばんいいのは秋だが、春にもさし木できる。

いちばんいいのはすうっとのびてすこしだけ固くなりつつある枝部分。観察するとそこから刈りこんでほしいと言いたげな長さだけとびだしているのがわかる。切って下葉をおとし、そのままポットの清浄な土に深めにさしてポット全体をビニール袋でおおい、しめりけを維持するだけ。ほしい本数の数倍をこうしてつぎつぎにポットにさしておく。

ビニールで覆いたくない場合には乾燥させないように土の表面がかわいてきたら水やりする。冬になると水やりの頻度はすこし減るが、それでも水やりには注意。挿した枝のようすに変化はみられないが、土のなかでは葉のつけねから根がのびはじめているはず。さし木はうごかさないのが肝心。

おわりに

 はたけのローズマリーの花の時期はかおりがひきたつ。可憐なちいさな花をつける。もっともかおりのひきたつ時期でもあるし、収穫で枝をふれると手袋がオイルでべたべたになるほど油分をつけている。

はたけや庭にはこうしてハーブ(バジル、ローリエ、ローズマリー)や甘くない作物(モロヘイヤなど)のわりあいがふえた。ハーブは販売所で手堅く売れる。バジルやローリエなどはふだん使いのハーブとしてこのあたりで認知度が上がってきた。

年中いずれかのハーブが収穫できるのも利点。ローズマリーやローリエなどは葉物野菜の端境期に出荷できるのでとても重宝する。ローズマリーには虫がほぼつかず病気をみたことがない。植えたままでよいうえに、肥料をそれほど必要とせず動物の害がないので、今後これらに重点をおくことになりそう。

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