夢の中でも何かしら考えている気がする
はじめに
睡眠とは頭と体を休めるものだと思っていた。ふつうに夢を見る。だが、どうも今までとは夢の中身にふとちがいを感じるときがある。とるに足らないことだろうが、脳のはたらきのおもしろいしくみかもしれないので触れておきたい。
夢の中へ
睡眠中はリラックスしたい。頭も体もリフレッシュできればいちばんいい。昨今の状況下で体を動かしていないので、寝が浅いのか体のほうには疲れは残らない。どうも頭が休まっていないのかもしれない。それはつぎの章で記す体験があったから。
わたしの認識では、睡眠において体と脳を交互に休めていると思ってきた(本当はまちがっているかもしれない)。したがって夢を見ているあいだは、体を休めているときなんだろう、夢を見ないでぐっすり寝ているあいだに脳が休んでいるのだろうと。
昼間の運動不足で体が多少でも疲れていないと、どうも寝つきがよくないのかもしれない。その反対に、よく動いたあとはぐっすり眠れる。
最近見るへんな夢
目覚めてすぐにいま見たばかりの夢を思い出せるときがある。その夢のなかで人と会話したり、新たなアイデアを思い浮かべたりしている。あきらかに昼間にふだんするように、しっかり考えつつ人に向かってしゃべっている。新たなアイデアでこうでもないああでもないと思索している。
こんな朝は目覚めてすぐにもかかわらず、頭がすでに軽く疲れている感じがする。昼間の仕事の後のよう。やはり睡眠中にもかかわらずに懸命に頭を使ってしまっているのかもしれない。よい内容だったので、そのまま翌日の昼間にその仕事をすすめたことがある。
ただし、こんな睡眠はこれまであまり経験してきた気がしない。どうも最近増えてきた気がする。いよいよ脳の調節機能に問題が生じ始めているのかもしれない。すこし心配になってきた。
おわりに
睡眠そのものについてはこれまで基本的によく眠れている方だと思う。周囲の方々のなかにはお薬を常用しないと眠れないという方がいらっしゃるし、睡眠に関してはわたしよりはるかに苦労されているようだ。
それとくらべるとわたしの近頃の「ちょっとしたちがい」など取るに足りない、どうでもよいできごとなのかもしれない。
その一方で、脳の機能のなかでまだよくわかっていない働きを垣間見せているのかもしれない。自分の頭の中なのによくわからない。
人間は深海の底や宇宙へどんどん乗り出していって、それらに潜むなぞをすこしずつしかし貪欲に明らかにしつつある。その一方で、ごく身近にある自分たち自身の頭の中、すなわち脳の機能の解明はなかなか深遠には到達するのは難しい。
解明の糸口を見つけ出すにはまだまだ情報不足なのかもしれないし、逆にひょんな研究がきっかけになり意外と予想より早く見つかるかもしれない。
以前、拝聴したノーベル賞を受賞者の利根川進博士の講演で、「つぎは脳の研究に移ります」の一言が強く残っている。
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