しゃもじで生地をこねて手をよごさないでパンをつくる
はじめに
新しいオーブンが手に入ったので、試運転をかねてパンを焼いてみた。
以前すこしふれたが、きのうひさしぶりにやってみてやはりうまくできたので、メモがわりに。
なんども手あらいは…
パンをつくるまではなんかおおがかりで準備がたいへんそうだなと思っていた。粉はあちこちに散るし、容器のあらいものはふえるし…と。
やってみるとじつはらくだった。ずぼらでくいしんぼうのわたし。なにかと手ぬきの方法でそれなりのものをつくりたくなる。その最たるがパン。やはりじぶんのこのみのパンを市販品からさがしだすのはむずかしい。
ひところ流行した店の食パンはあますぎて口に合わないうえに、毎日食べるには値がはる。そもそも店にいくにはとおまわりだったし。
やはり好みのレシピでじぶんでつくりたい。そうなるとなるべく手順や道具ではぶけるところやものはオミットしたい。
木のしゃもじ
わが家にはひっつきにくいプラ製のしゃもじのほかに木製のしゃもじが2本ある。つかいこんで年季がはいっている。
それもそのはず、わたしは野菜炒めやチャーハン、カレーや肉じゃがのつくりはじめの炒めるところはすべてこの木のしゃもじを使う。このほうが手のかげんが食材にうまくつたわる。ほぐしたりかきまぜたり自在。なぜ料理番組でもっと使わないのだろうと思うぐらい。
そこでわたしが代わりに使う。そう、パン生地をこねるのに木のしゃもじを使いはじめた。もう3年ぐらいかな。このほうがなにかと便利。木のしゃもじは軽いので、はかりの上のステンレスボウルのなかに入れたままでも、余裕で粉やミルクをどさどさグラムオーダーで計れる。
そして適度にしなるのですなおに生地に力をつたえやすく、生地からも弾力がつたわりやすいので、しあがりぐあいをつかみやすい。
こね終わるとラップをそっとかけてボウルごとたねを発酵室がわりのカーポートの屋根ごしに陽のさす車のなかへ。この時期ならばわたしの運転席が影になり発酵にちょうどいい温度。車中は清潔をたもち、うちでいちばんきれいな場所かもしれない。車中での二次発酵に、オーブン電子レンジの予熱の時間をかさねられる。
いろいろ使える
パンだけでなく、このあいだはぜんざいの白玉もちをこねるのに使ったし、ケーキの生地はきるようにまぜやすい。すしめしを冷ましつつ甘酢とともにまぜるにはこれ以上の道具はない。
最近は煮物をつくるときにも途中までは木しゃもじを使う。しゃもじにする木の素材は何だろう。きっとじょうぶな種類の木なんだろう。ネットでしらべるとヤマザクラなどがでてくる。そういえばわが家の床材はサクラだったな。
種はちがうけれどたしかにじょうぶでつよい。
おわりに
道具はそれぞれの用途に合わせてつくられているものが多い。プラスチックや耐熱性の樹脂のものもあるけれど、なんか無理させられない。道具に気を使いながら料理するのはなんかちがう。えんりょなくきもちを素材と交わしながらつくるほうがたのしいし、わたしには合ってる。
せっかくの手づくりパン。きもちを入れやすい木のしゃもじのほうがわたしにはおいしい気がする。
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