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たいへん長もちしたオーブン電子レンジを新たなものに変えた


はじめに

 長年つかってきたオーブン電子レンジがあきらめきれるほどおかしくなった。買い換えることに。家電を交換するのは久しぶり。しかもオーブン電子レンジを購入するのははじめて。というのも以前のものは家族のもってきたものだったから。

このあらたな機具をつかいはじめるまでの気づき。

桃色のレンジ

 ふるいレンジから話をはじめる。こちらは1987年製造のナショナル製。つまり松下電器産業製。ナショナルはのちのPanasonicというブランド名としばらくのあいだ並立した。その前は「ナショナル(National)」のみ。

これまで家電によってメーカーを選んで購入してきた。クーラーならば三菱かダイキン。モーターをふくむ洗濯機や掃除機ならば日立や東芝。テレビはソニーやPanasonicというふうに。

前職そしていまの研究パートではたらく研究室では、専用の機材のほかに業務用の家電やさまざまな一般家電を実験機材として使う。それらから家電購入のヒントがもらえる。家庭とくらべて酷使するのでちゃちなものではすぐにへたってしまう。酷使に耐えて淘汰されて残った機材が、更新のときには実績をつんだ機具の買い増しや同一メーカーの後続製品にかわる。

生き残ったものたちは選抜されただけなかなかタフ。ちょっとやそっとではこわれない。ある学生が自宅で6年使ったあとの二槽式洗濯機を大学に置いて卒業していった。そののち実験試料から水分をとりのぞく脱水機として活躍。大量に処理するには洗濯機の脱水機能は重宝する。

20年以上の酷使に耐えて活躍した。いったいどんな強固なモーターをくみこんでいるのだろう。そこで家で洗濯機を購入する際にはそのメーカーの同じタイプのモーターを使った製品を購入した。NASAが火星探査機を組み立てるのに、いなか町で長年はたらいたレジスターの電子部品を採用した話を思い出した。

電子レンジ

 さて、話を電子レンジにもどそう。電子レンジも研究室で使う。もっぱら試薬類のあたため。べつに控室では弁当のあたため用。いずれもオーブンのつかない専用タイプ。

これならば数千円ほど。このクラスならばさしてメーカーのちがいはない。そこで追加したいときには学生にまえもってつたえ、セールの日などに研究室の積立金(講座の教師、学生みんなで積み立てていた)の一部で購入してもらった。それらも10年以上活躍した。やはり酷使に耐えてコスパがとてもよい。

ところが家庭用のしかもオーブンつきの電子レンジではそうはいかない。それなりの価格になる。前もって家電店で下見にむかい、勝手をみたうえでネットで時期をみて購入した。

今回は昨年暮れに一度買おうと準備していたが躊躇しているうちに買いそびれてしまい、そのままになっていた。数日前にダンボールがすれただけのわけあり品をみつけ購入を決めた。これでも一時期より10%高。このところの物品の高騰の余波が家電にもきている。

さてかたづけるふるいレンジ。本体上部がおおきくひび割れたのは10年まえ。なにかをぶつけた。オーブン機能は作動途中でなぜか設定が切れる誤作動をしがち。解凍機能が失われたのは5年ほど前。

ことしになり電光表示がおかしくなり、ダイヤルをまわすと表示はメチャクチャであてにならない。ここ数か月のあいだ、べつの時計をみつつ秒数がきたらふたを開けて強引に止めていた。

もはやこれまでと観念した。通算で35年のあいだ活躍したレンジに感謝しつつ、大型ごみ処分の申込み手つづき。2日前に新品のレンジと置き換えた。価格は7分の1ほどだが機能はほとんどおなじ。むしろ充実したぐらい。

おわりに

 下見した電気店の店員が言っていたが、電子レンジの多くは5年から7年ほどの寿命とのこと。それとくらべるとはるかに長寿命だったらしい。当時の家庭用オーブンレンジのほぼ最上位機種で、がっちりしっかりつくられたものだった。

それなりに値のはる家電だが今回は標準的な商品を選んだ。せめて店員が言っていたぐらいの5年ほどはもってほしい。

新しいオーブンで焼けつつあるパンたち


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