見出し画像

避難の講習を受けて災害備蓄保存用パンをいただいた:ひっこしの機会に試食しながら思ったこと


はじめに

 きのうまで四半世紀あまりくらしたわが家。自然災害の危険地域に3重に網がかかる。ここ4年間(すでにことしも)つづけざまにとまりがけあるいは日中に避難。それが理由のひとつでここをはなれる。本日、異動届を役所に提出。

その一方でより実践的なそなえがもとめられるので役所の主催する講習を受ける。そのさいに備蓄保存用のパンをいただいた。さっそく試食。口にしながらこれまでの災害をさまざま思う。

きょうはそんな話。

危険地域につぎつぎ指定

 きのうまで中山間地ぐらしだった。そこはわが家を建てたころは特段の危険も感じずにすんなりたてる場所をきめた。それから四半世紀。気候はすこしずつ変化し、荒々しい気象や自然災害をもたらすように。わが家はつぎつぎとその危険地域あるいは注意地域に指定された。

防災マップをこまかく見ると、その網の目のかさなりがわが家は多い。マップ上で指定エリアがもっとも多い場所だった。つまりはもっとも危険な家というしるし。安全な地域に移転して家を建てるなら行政からの助成が受けられますよとある。

そこまで危険なのかと思い知る。わが家から見える両親の住む場所はほぼエリア外といっていい。ご近所さんたちはほぼふだんどおり住まうことができる。じっさいに家から見わたせる範囲で住んだあいだで土砂崩れなどがたびたび起きている。指定されているだけにたしかに頻度が高い。

ここ4年のできごと

 まだおもてでこどもたちが遊べるぐらいのころから、わが家では気象情報を見ながら避難しようか、ホテルを予約しようかどうかの検討をはじめる。

やはり尋常とはいえない。なにより毎晩のように夜なかに地震以外になにかおこるかまえがいるとなるとなかなか気が休まらない。

そこで先日、実践的な行政主催の災害避難の講習会を受けた。その際に集会所のローリングストックの備蓄保存用のパンをいただいた。あらたなものに交換するという。

さっそく試食。この場ではおちついて食べられるので味がかんじられる。おいしい。これが災害時で気が動転していると味をどうのこうのいえる余裕はないだろう。まずはいのち拾いできるだけいい。口にできるものがあればなおさら。

ひっこしを決定

 さて、ひっこしに話をもどそう。4半世紀お世話になりそれなりに愛着のあるわが家をはなれる。のちはこどもがしばらく滞在したのち、数か月のちにはいよいよだれも住まなくなる。まだどうするか未定。

そして本日、異動届を提出。ターミナル駅からすぐそばの街なかの賃貸ぐらしがはじまる。ここならば老いた両親のもとへのかけつけるのは容易。むしろふたりがふだん通う病院ちかく。すくなくともここは危険エリアの網のなかではない。ほんのすこしだけ気がやすまる。こどもたちからも心配のタネが減ると歓迎ムード。

くらしが変わる

 そうはいっても歳をかさねつつあるので、ひさしぶりの賃貸ぐらいは勝手がちがう。さまざまふべんになることは覚悟の上。風呂も足を伸ばせなくなるし、背のびひとつであちらこちら手足があたる。

冬のさむさはむしろ楽なはずだよとこどもがいう。そうかもしれない。どちらかというとこのところさむさのほうがこたえる。からだが慣れてくれない。ようやくかなというころには春のきざしが。じぶんのからだが季節に順応するのがおくれるのがわかる。

これが老いの兆候なのかと気づかされる。

おわりに

 大きな荷物は2日後にはこぶ。体調をととのえとかないと。ここ数日のちまちました荷物はこびと階段の昇降で体力が回復してきた感じ。

あついさなかのひっこし。どうなることかとひやひやしているがあともう一息。そういえば、もうひとついただいた保存パンはひっこしさきでたべよう。

こちらの記事もどうぞ


広告


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?