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処分されるところをいただいて修理したいすを使いつづけて14年で思うこと

はじめに

 かれこれ14年ほど前のこと。知人がデスクワークで使ってきたいすをすてるという。よかったらどうぞと言うので、もらって自分で修理。

それ以来、学習サポートの職場ですわりつづけている。なにひとつ問題なくふつうにつかえている。すわりごこちよく疲れにくい。50年以上前の事務用と思われ、かなり高価だったはず。

もったいないなあと思い、修理してみた結果。なかなかいい。

賃貸の場所で

 長くつかわず放置されたままの事業用の店舗。まえをとおるたびに気になっていた。たずねてみるとすでにつかわなくなって15年ほどになるという。まだだいじょうぶそうなので事業用につかわせてもらえないかともちぬしに相談。家賃の交渉をして成立。それからしばらくのあいだ仕事場とした。

そこに放置してあった椅子や机、ソファなどもつかってかまわないとのこと。このうち1脚のいすを座面の固定ができないので廃棄するらしい。よかったらどうですかと言われたので、確認して修理してつかいますといただいた。座面の高さを調節できるわりとよい事務用のいす。


修理する

 状態をみると1か所でガタつく以外に問題はなさそう。座面の固定部分の金具が長年のうちに摩耗して、用をなさずガタついている。座面と下部のあいだに適切なサイズの体重をささえられるだけの頑丈なあらたな留め具の代用品がみつかればしっかり固定できそう。

かんたんなしくみと理解したので、自宅にもどりよさそうなふとめのボルトとナットを探した。運よくいすの座面の下部にガタつきなしで固定できるものが見つかった。長めなので金のこで切ってよぶんなぶぶんをとりのぞく。きりくちのバリを手にあてぬように、やすりでまるめた。

ナットにワッシャをはさみつつ座面を固定する部分の穴にとおし、ガタつかないことを確認しながらしめつけた。

こうした作業はどれもなかなか楽しい。

14年つかいつづけて

 とくに問題なくそれから愛用している。座面の上下の調節はいまだにスムーズにできる。なにもトラブルを生じていない。ナットがゆるんでいないかときおり確認するが、つねにおなじつかいからのためか、まったくゆるむようすがない。

もとが標準以上の品物で、しかも電化製品のように消耗するぶぶんはきまっているので、ポイントをつかんでメンテナンスをきっちりすれば、自己責任でいつまでもつかえそう。座面は布製なのでつねにカバーとしてクッションをはさんで座る。これだけでよごさずにつかえる。

一方、この職場でつかっているたくさんのおりたたみいす。つかいはじめて18年。その多くはビニール製の背もたれぶぶんがどれもいたんでいる。そろそろとりかえ時期。スチールパイプのためか体重のかかる溶接ぶぶんがはずれてつかえないものがいくつもある。

こちらはさずがに修理してつかう気にならない。もとの価格は数百円だった。鉄のリサイクルにまわそう。

おわりに

 オフィス用の事務机用のいすとおりたたみいすでは、これほどちがってもあたりまえかもしれない。購入時の価格は何十倍もちがう。

ちょうど20年ほどでいたんでリフォームが必要となる最近の家があたまにうかぶ。先日、職場の屋根の修理をおねがいしたベテランの職人の方がおっしゃっていた。多くの家の部材が20~25年の使用を目安とのこと。

その頃になるとたいていがたついてくるという。したがって骨組みだけにして、総とりかえのリフォームとなりがち。

職場の修理してつかっているいすはどうだろう。昭和40年代のもの。修理をへて50年以上つかいつづけることになる。すてるにはおしい。いずれにしても家のように手をいれないとながもちさせるのはむずかしいのかもしれない。


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