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令和の時代にオニロクでもない話

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作家・団鬼六についてのネタ話、息子からみた鬼六作品の書評、まつわる官能の話題など、記事をまとめていきます。
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#SM

彦根にかつて金城館という映画館がありました。

団鬼六の生誕地は滋賀県彦根でありまして、 先日出張のついでもあって、何十年かぶりにその地…

Oni7
1年前
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大衆文学研究会で、父・団鬼六を語ってきました。

ひょんないきさつから、大衆文学研究会神奈川支部の講演で 「父としての団鬼六」いついてお話…

Oni7
2年前
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開業カウントダウン!鬼六は孤高の作家でではなく、みんなで猥々やるのが好きだった。

そうなんです。 おそらく世の中のイメージとは違っていると思うのですが、 父は終始書斎にこ…

Oni7
2年前
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いよいよ始動。官能に携わる、あるいは興味のあるすべての作家さんへ。

皆様、大変ご無沙汰しています。 4月末以降久々の投稿になります。 個人的には家庭の環境に…

Oni7
2年前
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『鬼六を偲ぶ夕べ』にて

父・鬼六が他界してから今年で10年を迎え、 「団鬼六を偲ぶ夕べ」なるものが催されました。 …

Oni7
2年前
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昭和の『夕顔夫人』から、令和のSMを思う。

『花と蛇』に続く団鬼六のSM緊縛小説の代表作といえば、 まずこの作品であるでしょう。 冒頭…

Oni7
3年前
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『SかMか』それが問題だ。

「○○ちゃんてさ、ドSだよね」。 なぁんてやりとり、もはや女性も日常の会話で行なっている時代。 いまでこそ「S」とか「M」とかといったワードは 人口に膾炙しておりますが、 鬼六の青年期(昭和20年代)は そういった性癖を大っぴらに話すことは まだまだ憚られた時期だったそうであります。 実際鬼六は当時おのれの中にくすぶっていた嗜好を 開示する場所を見出せず、そのはけ口として自ら猥文を書き始めた。 書きつつもそんな文章を友人や知人によもや見つかってしまわないかと

鬼六・痛快娯楽小説の原点『大穴』

SM小説家として名の知られた鬼六ですが、この人、 実は生粋の娯楽小説家なのではないかと思っ…

Oni7
3年前
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性癖は、自由だ。

そのものずばりの話で恐縮です。 人間の性癖についてちょっと考えてみたいのです。 まあ世の…

Oni7
3年前
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『愛人犬アリス』

これは父・鬼六が生前に家人にあてて残した置手紙です。 意外にマメだったのですよ・笑 ただ…

Oni7
3年前
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花と蛇3

もう少しだけ「花と蛇」を通して 鬼六の描いた世界観について続けさせてほしいと思います。 …

Oni7
3年前
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花と蛇2

(承前)『花と蛇』を読み始めた最初のインパクトは、 もはや令和の時代には絶滅したと思われ…

Oni7
3年前
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閑話休題 自己紹介

話が後先になってしまいましたが、 少し自分の現状の紹介をしておきたいと思います。 よくよ…

Oni7
3年前
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幼き頃のSM撮影会で学んだ人生ゲーム

唐突に恐縮なのですが、私の父はSM作家の団鬼六です。 SMに市民権を与えた男・団鬼六の波瀾万丈すぎる壮絶人生――『赦す人』https://getnavi.jp/book/465376/ 会社員時代、先輩が私のことをクライアントに紹介する際、 必ずつかみでこの話題を入れると効果てきめん、 相手が男性であればほぼ100%私のことを認知していただけました。 女性の場合は反応してくれる方は約40%の確率に下がります。 ただ知っているけど知っているように見せたくない事情もあ