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読む、 #ウェンホリ No.03-01「初対面ながら意気投合する、堀井さんと宮治さん」

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZさんによるPodcast「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」書き起こしシリーズ。通称「読む、#ウェンホリ」。第3回のアナウンサー堀井美香さんと落語家・桂宮治さんの対談から「初対面ながら意気投合する、堀井さんと宮治さん」をお届けます。

2022年春にTBSを退社し、フリーアナウンサーとして新たな一歩を踏み出した堀井さんと、31歳のときに勤めていた会社を辞め、落語家に転身した宮治さん。二人にとっての「セカンドキャリア」は一体どのようなものなのでしょうか?

急に鼻をかみだす、自由な堀井美香さん

堀井:今回のゲスト、落語家の桂宮治さんは東京都出身の現在45歳。化粧品会社のサラリーマンとして順風満帆の生活を送る中、31歳の時に会社を辞め、落語の世界に入門。師匠のもとで話芸を磨き、2021年に真打昇進。2022年からは人気番組『笑点』のレギュラーメンバーとして活躍されています。落語家の桂宮治さんです。よろしくお願いいたします。

宮治:はい。はじめまして。よろしくお願いいたします。

堀井:お願いいたします。もう、おもしろいですね。本当に(笑)。

宮治:ちょっと待ってくださいよ。堀井さん、この収録前に雑談してましたけど……それをこれ、聞いてる方は知らないじゃないですか。なので挨拶しただけで、「もうこの時点で面白いですね」って、人の顔をバカにしてるみたいな感じになってるんですよ。

堀井:さすが、勢いのある方は違うなと思って(笑)。タイムラグがないんだなと思って。今、びっくりしました(笑)。

宮治:ちょっと待ってください。あの、前半から飛ばすの、やめてもらっていいですか? そして「ヘッドホンをつけない」っていうテイで行ったのに、はじまった途端に無言で1人だけヘッドホンをつけはじめるのは……。

堀井:そういうやつです(笑)。マラソンとかでも「一緒に走ろう」って言って、もうスピードを出してすぐ行っちゃうやつです(笑)。

宮治:嫌な奴ですね(笑)。

堀井:よろしくお願いいたします。

宮治:よろしくお願いいたします。

堀井:今日はですね、本当に今、お忙しい落語家の桂宮治さんが来てくださいまして。宮治さんはですね、私の古巣であるTBSでラジオ番組も担当されているということなんですが。私、お会いするのははじめてでして。

宮治:そうですね。僕はもうテレビで堀井さんは何百、何千と。もう穴が開くほど……。

堀井:えっ? 何千年前に見たってことですか?(笑)

宮治:なんなんですか? 被害妄想がひどすぎますよ(笑)。なんですか? なんでゲストで来て開始5分以内にそんなこと言われなきゃいけないんですか?(笑)。

堀井:ちょっとストップして。アルコールタオル、もらっていいですか? 鼻をかもうかな? って(笑)。

宮治:「鼻、かもうかな?」って、これストップしないでいいです。そのまま流してください。いや、それはダメ。それはダメ! 除菌ウェットティッシュで鼻はかまないよ(笑)。

堀井:ちょっと待ってください……はい(笑)。

宮治:ちょっと待って? えっ、こんな番組なんですか、これ? なんだ、これ?(笑)。

堀井:しっかりやります。はい(笑)。ということで……。

宮治:いや、編集点もないよ(笑)。いきなり入った(笑)。

堀井:「ということで」が編集点でした。はい。ラジオ番組をされてるんですけれどもね。どうですか? TBSラジオの居心地は?

宮治:そうですね。やっぱり堀井さんが育つ環境だけあって。今、放送ではカットされてると思いますけど。開始早々、いきなりウェットティッシュで鼻かもうとしてね、スタッフさんが大慌てみたいな。あんなの、絶対カットさせませんよ?(笑)。

堀井:いや、こちらの方々はちゃんと知的な方なので、カットされるかと思いますけれども……。

宮治:そんな……「知的な方々」って(笑)。

堀井:ねえ。いや、本当に桂さんとこうやってはじめてお会いしたわけですけれども。もう一瞬にして人を虜にしてしまうというね……(笑)。

宮治:いや、それはご自分ですよ? もう全員、ここにいるスタッフさん、この30分のポッドキャストなのに無駄に人がいるんですよね。スタッフさん。俺、もうディレクターさんとか4人ぐらいで録ると思ったら、ちょっと実りがない話で30分、終わっちゃうよ? これ。進めよう、堀井さん。さあ、頑張ろう!

堀井:そうです! 

棺桶に入るまでが現役の「落語家」という仕事

堀井:さあ、この番組は「心地良さ」というのをテーマに暮らしや仕事、そして生き方についてゲストとお話していくポッドキャストなんですけれども。まあ私たち、なぜ今日こういう組み合わせになったかと言いますと……私は2022年。この春にTBSを退社してフリーアナウンサーになりました。

宮治:ついこの間っていうことですね?

堀井:はい。2ヶ月ぐらいしか経ってないですね。そうなんです。で、宮治さんも以前、会社員から31歳のときに落語家の世界に飛び込んでらっしゃるということで。一応、セカンドキャリアつながりということで。というキャスティングだと聞いております。ですから、今回はセカンドキャリアを含め、「心地良い働き方」について2人なりに考えてみようということでよろしいでしょうか?

宮治:なるほど。「よろしいでしょうか?」って……もうこの時点で「嫌です」って言えないですよね(笑)。

堀井:宮治さんは今、おいくつなんですか?

宮治:今、45で。今年、2022年の10月で46になります。

堀井:ああ、なるほど。落語界では45、6といえばまだまだ?

宮治:全然、まだまだまだですね。

堀井:ねえ。おもしろいですね。

宮治:しかも私の場合は31のときに入門しているので。キャリア的にはまだ、15年経ってないぐらいなので。もう、それはペーペー中のペーペーですね。

堀井:なんか「キャリア的には」って言いますけど、なんていうんですか? メジャーリーガーみたいな風格ですよね。

宮治:それはだから「態度がデカい」って言ってるでしょう? そんなバカな……(笑)。

堀井:ホームラン王ですよ(笑)。

宮治:いや、全然ですけども。単純に今ね、歌丸師匠の師匠の米丸師匠がまだ現役でいらっしゃいますから。本当に90歳、80歳、100歳っていう方々が普通に現役でいらっしゃる世界なので。棺桶に入るまでが僕たちはね、仕事をできるので。我々ぐらいはもう本当にペーペー中のペーペーなので。

堀井:でも、ありがたいですよね。本当に亡くなる寸前まで芸事ができるっていうのはね。

宮治:そうなんですよね。だからおもしろいのが、普通に高座までなんとか頑張って歩いていって座布団に座って、一言しゃべってお辞儀して戻ってこれたら、なんとなく成り立つんですよね。で、またそんな90歳とかのおじいちゃんが座布団に座って着物着て。なんか、「お母ちゃん、パンツ破けた……またかい」って言ったら、もうそれだけで見世物になるじゃないですか(笑)。だから、それは枯れていくのも芸なのかな? っていう。なんかちょっとおもしろい世界に入れたなっていうのはありますけど。

<No.03-02へ続く>

文:みやーんZZ


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